Microsoft社がYahoo!の買収を提案していることは多くのネットニュースや新聞、メディアが連日最新の動きを報道している。Yahoo!が社員のインセンティブをアップしたとか、タイムワーナーと交渉しているなど、情報が毎日のように発信されているが、この時点ですでにMicrosoft社が勝者となっているのではないだろうか? それは、Yahoo!を買収できなくても、Microsoft社はもう十分な成果を得たのではないかと容易に思えるからだ。
Microsoft社が、現段階で既に勝者となっているかもしれない理由は簡単で、Yahoo!社を買収できない場合でも、Yahoo!社内はすでに混乱に陥れられ、社員も役員も株主もYahoo!サービスを良くしGooleに対抗しなければいけない大切な時間を浪費し、社員間のコミュニケーションがこの買収の話題に費やされ、会社との信頼関係が崩れ、会社と株主の信頼も揺らいでいる。
Yahoo! はこれまで Microsoft による買収を回避しようと、各方面と交渉を重ねてきたが、取締役会に受け入れられそうな代替案も見つからないまま、3月14日となっていた取締役指名の締め切りを延長して、株主総会の開催日発表の10日後にすると発表した。
『The Wall Street Journal』は匿名の情報筋の話として、Yahoo! が AOL との提携をめぐって Time Warner と話し合いを再開したと伝えている。