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March 8, 2008 space
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MicrosoftのYahoo!買収はすでに成功!?

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Microsoft社がYahoo!の買収を提案していることは多くのネットニュースや新聞、メディアが連日最新の動きを報道している。Yahoo!が社員のインセンティブをアップしたとか、タイムワーナーと交渉しているなど、情報が毎日のように発信されているが、この時点ですでにMicrosoft社が勝者となっているのではないだろうか?
 
 それは、Yahoo!を買収できなくても、Microsoft社はもう十分な成果を得たのではないかと容易に思えるからだ。
 
 

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 Microsoft社が、現段階で既に勝者となっているかもしれない理由は簡単で、Yahoo!社を買収できない場合でも、Yahoo!社内はすでに混乱に陥れられ、社員も役員も株主もYahoo!サービスを良くしGooleに対抗しなければいけない大切な時間を浪費し、社員間のコミュニケーションがこの買収の話題に費やされ、会社との信頼関係が崩れ、会社と株主の信頼も揺らいでいる。
 

Yahoo! はこれまで Microsoft による買収を回避しようと、各方面と交渉を重ねてきたが、取締役会に受け入れられそうな代替案も見つからないまま、3月14日となっていた取締役指名の締め切りを延長して、株主総会の開催日発表の10日後にすると発表した。

 
 この状態では、会社を成長させるための大切なエンジンとなる社員、エネルギーとなる株主が強力にYahoo!を突き動かすことを忘れ、Microsoft社の動向に注目し、Yahoo!の役員と言えば、Microsoft社の呪縛から逃れようと必死に会議を重ね時間を浪費している。
 
『The Wall Street Journal』は匿名の情報筋の話として、Yahoo! が AOL との提携をめぐって Time Warner と話し合いを再開したと伝えている。

 
 タイムワーナーと協業する時間を持ったとすれば、それだけでYahoo!は莫大な時間と労力を消費していることになる。
 
 
 この時点で、Microsoft社はどうしたか?
 
 そう、何もしていない。買収の提案を発信し、交渉のテーブルに着くように催促の電話をしたくらいだろう。それがメールで送ったのであれば、Microsoft社CEOのスティーブ・バルマー氏の秘書が用意したメールを確認するための時間を数分か、数時間使っているにすぎない。これは過小かもしれないが、Microsoft社が使った時間に比べて、Yahoo!が消費し取り返すことのできない大切な時間を浪費していることに変わりはないだろう。
 
 
 これはMicrosoft社が得意とする対ライバルに仕掛ける戦法のひとつでもある。
 
 しかも、もし間違ってYahoo!を買収できた場合でも、十分なリターンがMicrosoft社にはある。一部、MSNの部隊のメンバーが、動揺して自分の席がどうなるか心配はしているだろうが。。。
 
 
 そして企業買収の心理戦で最も有効かつ効果的なピンポイント攻撃をする場所は、その会社の役員の席を奪うこと。会社の意思や方針を決定する最高機関を混乱させることで、最大限の効果を発揮させることができる。Microsoft が Yahoo! 買収に向けて取締役10名を追い出すのでは?とYahoo!の役員を会社のことよりも自分の身の振り方に思考を向かわせ、会社の経営どころではない・・・と慌てさせることに成功している。もちろんMicrosoft は既に独自の取締役候補を任命する動きをしている。
 
 
 そう!Microsoft社は自分はもっとも少ない労力で、相手には大きな心理的ダメージ=Yahoo!のインターネット市場からの自然退場も狙うことが可能な状況に追い込むことに、すでに成功している。
 
 
 Yahoo!の買収に成功しなくても、Microsoftは Yahoo! が勝手に疲弊してくれるだけで十分メリットがあるだろう。Yahoo! がダメなら、他のパートナーを探す位の余裕は Microsoft 社にはある。
 
 

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HOMENews BlogsInternet | March 8, 2008 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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