現代の科学で実現可能な「ノアの箱舟」が北極の大地ノルウェー領スバールバル諸島のスピッツベルゲン島に完成しました。この「ノアの箱舟」には、地球温暖化や戦争などによる絶滅に備えて100万種類以上の作物の種子が保存されることになります。しかし永久凍土とはいえ、このまま地球の温暖化が進むと、緑の大地に変わるかもしれないと言われるなど、深刻な状況は変わりません。
この施設は、ノルウェー政府などが運営するthe Global Crop Diversity Trustが運営する「スバールバル全地球種子庫」と呼ばれている。温度の調節のためにエネルギーを必要としない設計で、地球の極低温地域の永久凍土を利用して、低温で種子を保存できるように造られている。
「ノアの箱船」トウガラシの種が仲間入り 地球温暖化や戦争などによる絶滅に備え、現代の植物版「ノアの箱船」といえる約450万種の作物の種子を集める予定のスバールバル全地球種子庫に、トウガラシの種が到着した。北極圏のノルウェー領スピッツベルゲン島にある同種子庫が11日、発表した。 トウガラシはもともと中南米原産だが、現在は世界の食文化に広く浸透。今回は、米ニューメキシコ州などで栽培されている中辛〜辛口の数種を米上下院議員がコロラド州の施設から持参した。高温や乾燥に強く、「気候変動向き」とされる穀類の種も400種以上が持ち込まれた。 同種子庫は2008年2月にオープン。これまで約52万種以上の種が集まっている。