久しぶりにBSD系UNIXのOSが FreeBSD7.0 となりバージョンアップされました。安定性には定評がありましたが、今回のバージョンアップでなんとピーク時の性能が1500%もアップしているそうです。ピークまで使うこと滅多にないと思いますが、安定性+安心が加わったと理解すれば、素晴らしいことです。
BSD系の開発を行っている、The FreeBSD Release Engineering Team が27日に、前回のバージョンアップから2年間ぶりにFreeBSD 7.0-RELEASEを公開しメジャーアップグレードしました。 対応するアーキテクチャ版は、amd64、i386、ia64、pc98、powerpc、sparc64が用意されて、通常はdisk1、disk2、disk3を使ってインストールすることができます。ネームサーバー機能を管理する BIND 9.4.2、X.Org 7.3、KDE 3.5.8、GNOME 2.20.2 が標準でセットされているのでインストール後にもかなり扱いやすくなっているようです。 FreeBSD7.0 の最大の特徴は、なんといってもパフォーマンスの向上とマルチコア/プロセッサにおけるスケーラビリティの劇的な改善です。Team が発表したデータベースやベンチマークの調査結果では、FreeBSD6.x と比較して、通常負荷時でピーク性能で 350% 改善、高負荷時ではなんと 1500% ものピーク性能の改善が確認されたそうです。 FreeBSD7.0 は FreeBSD がマルチコア/プロセッサにおいてCPUリソースの要求に応じたリニアな性能を発揮すべために生まれ変わったターニングポイントとなるメジャーバージョンとなりそうです。このために7年間にも及んだ開発期間を経て、目標としていた性能が達成されたことを確認し、リリースとなりました。しかし、すでに次期バージョンの計画に基づいて 8-CURRENT で 16コア/プロセッサ でもそのCPU性能に応じたリニアなスケーラビリティが確保できるようにするための開発が開始されているそうです、このプランは 7.1 や 7.2 となるタイミングで導入が予定されています。 ■FreeBSD