サッカーの東アジア選手権は大会最終日の24日、中国・重慶の永川スポーツセンターで女子2試合を行い、日本は中国を3−0で下し、3戦全勝の勝ち点9で初優勝を飾り、日本女子サッカーのA代表としては初のタイトルを獲得した。
サッカー東アジア選手権完勝で初タイトル 日本は前半19分、DF近賀(日テレ)の縦パスから抜け出したFW永里(日テレ)のクロスにFW大野(日テレ)が合わせ先制した。同43分にはMF沢(日テレ)のシュートをGKがはじき、ポストに当たって跳ね返ったところを再び大野が押し込み加点した。後半10分には大野のクロスにゴール前でフリーになった永里が頭で合わせて突き放した。 試合も終盤にさしかかると、満員の中国人ファンは席を立ち始めた。 中国はスピード、組織力とも日本に圧倒された。失点を重ねて集中力を失い、観衆は試合終了を待たずに席を立ち始めた。池田主将がカップを掲げたころには、半数以上がいなくなっていた。「10年以上代表やってるけど、初めて優勝できたあ」。沢が佐々木監督に抱きつく。シュート数は28対4。なでしこが、鮮やかな完勝で日本女子史上初のタイトルを獲得した。 大橋前監督からバトンを受けた佐々木監督がまず手をつけたのは、守備組織の整備。その肝が本来トップ下の沢のボランチ起用だった。「彼女はボールを奪う力がある。奪えば、チャンスになるでしょ」と佐々木監督。狙いは的中し、沢はMVPを獲得。「守備も結構楽しい」と笑う。 第1試合は北朝鮮が韓国を4−0で下した。 この結果、最終順位は1位日本、2位北朝鮮、3位中国、4位韓国となった。
日本サッカー協会・川淵三郎会長 「初優勝おめでとう。今までのなでしこジャパンとひと味違う姿を見せてくれた。北京五輪に大きな期待を持てそうだ。この優勝を機に一段とレベルアップしてほしい」
「初優勝おめでとう。今までのなでしこジャパンとひと味違う姿を見せてくれた。北京五輪に大きな期待を持てそうだ。この優勝を機に一段とレベルアップしてほしい」