NVIDIAがGeForce 9600 GTのリリースを発表した。ビデオカードメーカー各社から搭載製品が発表された。PureVideo HDもアップデートされ、主に3つの機能強化が行なわれた。1つは「Dual-Stream Decode」で、ピクチャー・イン・ピクチャーなどのように2つの動画を同時に再生しているような場面において、2つのビデオに対して PureVideo HDのデコードアクセラレーションが適用される。
NVIDIAは、ミドルレンジGPUの新製品「GeForce 9600 GT」を発表。 デスクトップ向けでは初めてのGeForce 9シリーズとなり、ブランド上はメジャーアップデートが行なわれた。 GeForce 9600 GTはシリーズ名こそ9だが、Direct3D 10.1をサポートしないG94コアを採用。ストリーミングプロセッサ数は64基、コアクロックは650MHz、シェーダクロックは1,625MHz。搭載メモリは512MB GDDR3で、バス幅は256bit、クロックは1.80GHzとなっている。
今回発表されたGeForce 9600 GTは、169〜189ドルの価格帯で販売されるミドルレンジ向け製品となる。65nmプロセスで製造されるG92コアをベースとしたG94と呼ばれるチップだ。Streaming Processor数はGeForce 8800 GTの112基に対して、64基に減らされている。ただし、GeForce 8600 GTSからは倍増したことになる。GeForce 8600 GTSの上位モデルで、GeForce 8800 GTの下位モデルとしているが、事実上は、GeForce 8600 GTSの後継と考えられる。 GeForce 9600 GTは、統合型シェーダユニットを採用した最初の世代のコアであるG80コアに比べて、メモリの圧縮転送技術が追加されており、仮に同じSP数であればより高い性能を出せる点もアピールされている。 GeForce 9600 GTのパフォーマンスが優れていることは間違いないが、かといってGeForce 8800 GTを上回るとはいえないこと事実。 ■GeForce 9600 GT搭載カードを探す!価格を比較する!