ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2008」17日に開かれ、2731人の中から決勝に進出したのは8人。ほとんど無名のコンビ「サンドウィッチマン」の優勝で注目された若手漫才日本一決定戦「M−1グランプリ」から2カ月。昨年の決勝で同点1位となりながら抽選で敗れたチュートリアルの徳井義実さんや、5年連続で決勝進出していた友近さんが準決勝で姿を消す波乱の決勝を迎えた。
R-1ぐらんぷり、6回目にして史上初生放送決定! R−1のRは落語から取ったものだが、制限時間が準決勝、決勝でも4分と短く、落語家は苦戦を強いられている。参加資格はプロ・アマを問わないが、M−1との大きな違いは、ベテランでも参加可能(M−1は結成10年以内)で、優勝賞金は500万円(M−1は1000万円)という点。 ピン芸人日本一決定戦となる『R-1ぐらんぷり2008』の決勝戦(17日(日)午後4時5分〜)を放送する大阪・関西テレビはこのほど、放送形態をこれまでの録画から生放送で対応することを発表した。
●あべこうじ(32) 「ウザい」と自称するほどテンポあるトークが売り
●芋洗坂係長(40) 芸能関係者でも初めて耳にしたという、芋洗坂(いもあらいざか)係長。謎の大型新人かといえば、実は、かつて田口浩正(現在は俳優)とコンビ「テンション」を組んでいた小浦一優(かずまさ)。だが、当時よりも体重を大幅に増やし、まったく新しいキャラクターとして登場してきた。準決勝では巨体を目いっぱい動かしてのBoAのダンスや替え歌が大きな反響を呼んだ。
●COWCOW山田よし(33) 田中邦衛の物まねと特徴ある絵のボード芸で客をつかむ
●世界のナベアツ(38) 数字の魔術師とも呼ばれる。お笑いコンビ「ジャリズム」渡辺として、そして放送作家として活動してきた渡辺鐘(あつむ)。昨年から「世界のナベアツ」の名でピン芸人として登場してきた。 どの世代にもわかりやすくてばかばかしいネタが特徴。代表ネタは「3の倍数と3の付く数字の時だけアホになります」。これだけのネタなのに、ついつい引き込まれることから、「数字の魔術師」とも呼ばれる。
●土肥(どひ)ポン太(36) 関西中心に活躍。八百屋経営とピン芸人を両立する
●鳥居みゆき(26) 支離滅裂が魅力。別の人格が乗り移ったかのようなキャラクターで、「ヒットエンドラーン」と叫びながら、次々とショートコントを進めていく
●中山功太(27) 対義語ネタの評価が高い関西の元お坊ちゃま
●なだぎ武(37)=ザ・プラン9 前回の優勝者。今回は「ディラン」ネタを封印
■これまでのR−1 年 優勝者 参加者数 02 だいたひかる 339 04 浅越ゴエ 609 05 ほっしゃん。 1239 06 博多華丸 1761 07 なだぎ武 2183 08 ? 2731 一人話芸日本一を決める『R-1ぐらんぷり 2008』の決勝が17日(日)、都内で開催され、昨年王者に輝いた、なだぎ武(ザ・プラン9)が史上初の2連覇を達成し、優勝賞金500万円と“ピン芸人日本一”の称号を再び手に入れた。
なだぎ景気「ややこしや〜」着うたで大ヒット ピン芸人No.1決定戦「R-1ぐらんぷり2008」で2連覇を果たしたなだぎ武(37)が、ネタの中で使用した「ややこしや〜」という狂言の一節が、着うたランキングで大ヒットを記録していることが22日、分かった。この着うたは、04年4月発売のCD「にほんごであそぼ ややこしや」の中に収録されている「まちがいの狂言〜ややこしや〜」。R-1放送直後に前週比140倍となる約5000件のダウンロード数を記録している。 R−1決勝戦でなだぎが披露したのは、文化祭の出し物を考える奇妙な生徒という役柄に狂言の一節「ややこしや〜ややこしや〜」を交えた新ネタ。日本の伝統文化に巧みな踊りを交えた内容で大爆笑を誘った。この番組の視聴率は、過去最高の15・7%(関西地区)を記録。放送直後からは「ややこしや〜」の本ネタとなった「まちがいの狂言〜ややこしや〜」の着うたにアクセスが殺到した。 同曲は、NHKの教育番組「にほんごであそぼ」の中で狂言師・野村萬斎が歌い、子どもたちの流行語にもなったが、発売から月日が流れていることもあり、R-1放送直前までの着うたダウンロード数は、1日10〜15件程度だったという。 ところが、デイリーランキング・レコード会社直営♪調べでは、放送直後からはたった3日間で前週比の140倍となる約5000件を記録。配信チャートも5000位内に入らない圏外から、17位までランクアップする異例の大ブレークとなった。 これぞ“いざなぎ景気”ならぬ“なだぎ景気”。R-1で2連覇を果たしたなだぎの人気は、音楽界にも波及。文字通りの右肩上がりを記録している“なだぎ景気”