富山県西部の日本海で11日夜、「あの光の棒は何だ」と光が棒状に立っているという目撃証言が相次ぎ話題になっている。境海上保安部には境港市民から問い合わせもあり、島根県東部を含め広範囲に見られたらしい。専門家によると、特殊な条件で発生する「光柱(こうちゅう)」という気象現象で、富山湾には漁船の漁り火が反射する「漁火光柱」ではないかと言われている。この時期にまれに見られる“光の芸術”という。
光柱が日本でも知られるようになったのは、1983年長崎県の対馬が最初で、冬の晴れた、そして海のおだやかな夜、たくさんの漁船が作る何百本もの光柱が夜空に現れ、明るくかがやく光の柱が何本も見えたら、それは光柱とよばれている現象です。 富山湾には漁船の漁り火がともります。漁り火はとても明るく、人工衛星から夜の地球を観測すると、よい漁場がある日本海中部は、たくさんの人々が生活する都市の明かりなみに輝いています。