若者の間で急速に普及しているKY語の実態を知りたいと、新語募集に寄せられた言葉やインターネットを調査。PSI(パンツにシャツイン)、MK5(マジキレる5秒前)、PK(パンツ食い込む)、WH(話題変更)などメールや学校生活で使われる言葉を集めた辞典「KY式日本語―ローマ字略語がなぜ流行るのか」ローマ字式略語辞典(大修館書店)が販売される?
若者中心に流行している「KY(空気読めない)」などローマ字式略語約400語を収集したミニ辞典「KY式日本語―ローマ字略語がなぜ流行るのか」(大修館書店)が出版される。 HD(話変わるけど)、AM(後でまたね)、FK(ファンデ濃い)、MK5(マジキレる5秒前)、JK(女子高生)、JC(女子中学生)、PSI(パンツにシャツイン)、WH(話題変更)など、KY語を日常で使用するための実例集まで紹介している。KY語の収録は全439語にもなる。 ネット社会を背景に急増するKY語の問題性も指摘した。「クラス内での仲間言葉」「自転車通学中や放課後に使う言葉」「テレビの影響で大流行している言葉」「携帯メールやネットで使っている言葉」など、中高校生の生活のワンシーンが目に浮かぶような、日常に密着した言葉を掲載している。 3年前から中高生などから辞書に載せたい新語を募集。 当初はこうした略語は目立たなかったが、昨年秋締め切った第2回(応募約4万4000件)では、「KY」が1位となったほか、「JK(女子高生)」「HK(話変わるけど)」などベスト100中五つを占めた。最近では、KY世代が社会人となり、大人の世界でも使われる、”オトナ”のKY語も収録している。 第1章 KY式日本語を理解するために KY式日本語の持つ機能とは? その発生に潜む背景とは? 日本人の言語感覚との関連は? 『明鏡国語辞典』編者・北原保雄の詳細な分析から、単なる流行り言葉として捉えられがちだったKY式日本語の意外な実像が浮かび上がる。
第2章 KY式日本語 主要単語集