米航空宇宙局(NASA)の研究機関ジェット推進研究所(カリフォルニア州)は21日、直径約50メートルの隕石(いんせき)が来年1月30日に、75分の1という高い確率で火星に衝突するとの予測を発表した。
この隕石は2007WD5と名付けられ、現在時速約4万5000キロの速度で地球と火星との間を飛行している。衝突した場合の衝撃の規模は広島型原爆200個分に相当する3メガトンに達し、1908年にシベリア地方で起きた巨大隕石落下に匹敵するという。 火星では現在、複数の火星探査機が活動を継続中で、関係者は、衝突が起きれば科学的にきわめて興味深いデータが得られると期待している。 太陽系の地球以外の惑星に対する隕石の衝突は、1994年にシューメーカー・レビー第9彗星が木星に衝突したのが確認され、当時話題を呼んだ。