マイクロソフトが自社の検索技術ではダメだと判断したんでしょうか?インターネット草創期より検索エンジンとしては評価の高かった検索エンジンの会社ファストサーチを買収するそうです。
マイクロソフトの発表では、新しいインターネット検索技術で急成長するファストサーチ&トランスファ(ノルウェー)を買収することで合意した発表しました。 この買収に係る費用は、66億クローネ(約 1350億円)とされ、マイクロソフトのとっては安い買い物なんでしょう。この検索エンジンによって、インターネット市場ではなくて、ファストサーチが得意とすると言うか、Googleの躍進によりネットから締め出されてしまい、企業内のサーバーを検索するエンタープライズ市場を狙う情報検索サービスの強化が目的のようです。 今回の買収提案額は、ファストサーチ1株あたり19クローネになる見込みで、2008年1月4日の終値に42%のプレミアムを乗せた金額のようですが、それもマイクロソフトにとっては安い買い物でしょう。 今回の買収に関して、ファストサーチ社の取締役会や株主約4割が買収提案の受け入れで合意しているそうで、まあある意味マイクロソフトに買ってもらった方が、株価的にも会社の将来も安定するのは間違いないので買収の成立は確実な情勢のようです。買収の手続きは4―6月期に完了する見込みで、今年は無理でしょうが、来年には組み込まれたサーバー製品が登場するかもしれません。 検索エンジンの技術では、グーグルがインターネット市場だけではなく企業内検索に向けてもアプライアンス製品を提供して最大手ですが、企業内検索だけに限ってみればファストサーチは優秀な製品をリリースしているので、社内のサーバー検索として利用する企業も多く今後もこの分野は成長が期待できるでしょう。 ファストサーチは、日本では楽天と提携関係にあって、モバイル検索の提供やNTTグループでも利用されているので、日本マイクロソフトとしてもオイシイ買収になりそうです。