メロディーロードとは？道路が音楽を奏でる！演奏者は、あ・な・たです！

　
　メロディーロードをご存じですか！？
　
　道路に刻まれた溝がタイヤとの摩擦で発するノイズで音階を作ってメロディラインをつくりだします。そうです、道路が楽器になってしまうのです。しかも演奏をするのは、制限速度を守って安全運転をする運転手さん。あなたです。
　
　
自動車をメロディが正しい旋律で奏でるように走らせないと、名曲がうまく音楽として聞こえないという。リズム感よりも安定した安全なスピードで運転するだけですから教習所を卒業するテクニックがあれば＝誰でも演奏家になれる可能性があるのです。
　
　
メロディーロードの他にもメロディートンネルもあり、このメロディーロードやトンネルのある道路を、何号線！と呼ぶのではなく、メロディーポイントとかメロディラインと呼ぶところもあるそうです。
　
　
　一石二鳥の速度抑制にもつながるユニークで素晴らしいアイデアなんです。

　このメロディロードともメロディラインとも呼ばれる道路が次々と完成しています。１０月に完成したばかりの愛知県豊田市川手町の国道２５７号バイパスには「メロディートンネル」と呼ばれる、一定の速度で走行すると童謡「どんぐりころころ」が聞こえてくる道路があります。このトンネルの秘密は、路面を横断する形で刻まれた複数の溝にあって、通過時にタイヤと溝が接触するノイズ音が、メロディーになって聞こえる仕組みです。
　
　
　道路の溝と溝の間隔で、音階＆溝の幅で音量を調整する調律師のような道路工事が行われているのです。「溝の間隔は制限速度を想定して設計されているので、スピードを出し過ぎると音が聞き取りづらくなる」。区間の長さは約３００メートル。制限速度の５０キロを守って走行すると、約２０秒間にわたって一曲分の演奏が楽しめる。
　
　
　現場はトンネルの出口付近で、ゆるやかな下り坂。自然とスピードが出やすい上に、左右のカーブが続く。実際、昨年１２月にはトンネルから５００メートルほど離れた地点でトラックと軽乗用車の追突事故も起きていた。愛知県警は「スピード抑制やカーブ直前の注意喚起につながる。効果を検証しながら他の場所に適用できるかどうかを検討していきたい」と話す。
　
　
　メロディロードの発案者は！
　
　この素晴らしく面白い技術？アイデアを考案したのは、知床半島に近い北海道標津町の建設会社、篠田興業の篠田静男社長さん。重機で溝がついた舗装道路の上を走行中に、スピードの違いによって振動音が変わることに気づいて、これを音楽にしてやろうと思いついたそうです。普通はうるさいな・・・と聞き流すことなんですが、発想が豊かな方なんでしょう。
　
　
「溝の大きさや間隔を変えれば音楽を奏でられるかもしれないと思った」と篠田社長さんは、居眠り運転の防止にも役立つと考えて、道立工業試験場と共同で実用化に向けた研究に取り組んで完成させてしまったんです。しかし・・・自分はラップが好きだとか、ロックだぜって人が居そうな気もします。しかし童謡「どんぐりころころ」のラップやロックじゃイケテマセンなぁ！！
　
　
　篠田社長さんの地元北海道には、平成１６年に町道の一部区間に「知床旅情」を奏でるメロディーロードを完成させたところ、観光バスの周遊コースにも組み込まれ、知る人ぞ知る穴場スポットになったそうです。はて、この場合、天下の集金企業ＪＡＳＲＡＣは黙っているんでしょうか？そもそも演奏者が自動車の運転手なので、都度取り立てるんでしょうか？道路を管理するところから年間の交通量ｘ何円とか徴収しそうな気がしますね。。。
　
　
　メロディーロードは３カ所が開通して、もう全国で計４カ所も！
　
　和歌山県紀美野町内の国道３７０号に３月完成したメロディーロードは約３２０メートルという全国一の長さが売りだ。町内に大きな天文台があることから、曲は坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」を採用。県海草振興局の担当者は「高野山へと通じる道をアピールする目玉の一つ。以前に比べて通行量は確実に増えている」と手応えを感じている。
　
　
　群馬県沼田市白沢町の利根沼田望郷ラインの「メロディーポイント」（全長約１４０メートル）は、約１３秒間にわたって「夏の思い出」を奏でる。「尾瀬を訪れる観光客に向けた選曲。通行量が増え、町の活性化につながれば…」と沼田市白沢町振興局。観光のＰＲ効果も期待される一石二鳥の「歌う道路」に、自治体関係者らから熱い視線が注がれている。