“ I'll be back !! ”を果たした『ターミネーター』シリーズ 4作目のタイトルは『ターミネーター・サルベイション:ザ・フューチャー・ビギンズ』(原題)で、シリーズ4作目を1作目として新たな3部作が製作される。日本での公開は「TBA Jun-09」と2009年6月中の予定・・・シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンは前作『ターミネーター3』に引き続き今回もノータッチ。『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのマック・Gが監督を務める。
「ターミネーター」シリーズおさらいとT4までの時系列の年表
これまでのシリーズを簡単に紹介すると、すべてのベースとなる「T1」は1984年公開。今や米国カリフォルニア州知事となったアーノルド・シュワルツェネッガーが、映画俳優としてスターダムにのし上がるきっかけとなった作品として有名です。
初代ターミネーターのT-800型は、冷酷非情でかつ不死身の人型殺戮マシーン(人と同じ細胞組織が全身を覆っているので、ロボットやアンドロイドというより、サイバネティック生命体という表現がされていた)で、その強面ファッションは日本でも大いに真似され、また数多くの作品にターミネーターをモチーフにしたキャラクターが登場するなど、社会現象となった。
また、当時若干29歳だったジェームズ・キャメロン監督が、その才能を大いに評価された作品でもある。制作費650万ドルという低予算ながら、公開3カ月で興行収入 3,800万ドルの大ヒットも記録。BOX OFFICE MOJOによると、全世界での興行収入は7,837万1,200ドルで、日本における興行収入は10億6,000万円となっている。
「T1」のストーリーは、1984年の米国ロサンゼルスを舞台に展開していく。サラ・コナーという女性が、次々と殺害されていく事件からスタート。それは、未来から送り込まれてきたターミネーターの仕業であった。送り込んできたのは、人類に対して反旗を翻した軍事用コンピュータ「スカイネット」。スカイネットは1997年に自意識を有するに至り、人類に対し反乱。人類抹殺計画を遂行し、核戦争を誘発することで、数十億の人類を死に追いやることに成功する。それに対し、生き残った人類はレジスタンスを結成。2029年には、その指導者のジョン・コナーの活躍によって形勢を逆転することに成功する。事態を重く見たスカイネットは、ジョン・コナー抹殺を企図し、1984年のロサンゼルスに刺客を送り込む。ジョンの母親のサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)を亡き者にし、ジョンの誕生を阻止しようという狙いだ。そこで送り込まれたのが、シュワルツェネッガーが演じたT-800型ターミネーターで、サラ・コナーという名前しか手がかりがないため、同姓同名の人物を次から次へと抹殺していったというわけである。人類側も、レジスタンスの戦士カイル・リース(マイケル・ビーン)をサラのガードとして過去へと送り込む。かくして、人類対機械の命運をかけた戦いが、人知れず1984年のロサンゼルスで展開していくことになる。逃亡のさなか、サラとカイルは結ばれ、未来の人類の指導者であるジョンを宿す……。
「T2」のストーリーは、1991年に続編はまだかの期待のもとに満を持して公開されたのが、未来からの刺客を辛い別れと共に辛くも退けたサラの10年後を描いた「T2」だ。ターミネーター役はシュワルツェネッガー、サラ役はリンダ・ハミルトンというメインキャストと、ジェームズ・キャメロン監督を筆頭とするスタッフは固定のままで制作された。ただし、制作費は「T1」の単純計算で15倍以上の1億ドル、スタッフ数は通常の倍の総勢 1,000名という、当時としては目玉の飛び出るような予算とスタッフが動員されての制作となった。
当時の最先端のVFXも導入され、T-1000型の何にでも変形できる様子や、液体っぽさは観客を大いに驚かせたことも覚えている人は多いことだろう。興行収入に関しても当時の記録を打ち立てている。 1991年7月3日から2,274館(北米地区)で公開され、オープニング・ウィークエンド(5日間)で世界映画史上最高の5,230万6,548ドルとした。全世界規模では、5億1,984万3,345ドルというビッグヒットで、日本の興行収入は95億円。
ストーリーは、世界の終末が迫っていると訴えるサラが、精神的な病気として隔離入院されているところからスタート。1985年に生まれたジョン・コナー(エドワード・ファーロング)は10歳になっていたが、サラがそんな状態のために里子に出されており、少々すさんでいるという具合だ。そこへサラから幼少時のジョンへとターゲットを変更し、未来のスカイネットが第2の刺客を送り込んでくる。今度は、形状記憶疑似体合金(液体金属)製の新型ターミネーターT-1000型(ロバート・パトリック)だった。しかも、挟み撃ちをかけるかのように、10年前にサラを襲ったのと同じT-800型の別の1体も現れる。ジョンが絶体絶命と思ったその時、T-800型はジョンを援護。2機目のT-800型は、未来のレジスタンスが捕獲してプログラムを改変し、ジョンのガードとして遣わされた、リプログラムド・ターミネーターだったのだ。
かくして、コナー親子とT-800型の逃亡劇が始まる。
T-800型は10年前の警察襲撃を含む連続殺人犯として指名手配されていること(さらに今回も殺人未遂、T-1000型との戦闘による流れ弾で死亡した人など多数の事件を起こしている)や、サラが強引に病院を脱走したことなどから、3人は T-1000型に加えて警察にも追跡されていく。そんな中でも、3人はスカイネットを開発することになるサイバーダイン・システムズ社(公開当時国内では、サイバーダイン・システム社と、複数形の発音がない形で訳されていたが、「T:SCC」表記に準拠)の科学者マイルズ・ダイソンを説得し、研究開発中の新型コンピューターチップなどを破壊、スカイネットによる核戦争誘発の1997年8月29日「審判の日」を回避することに成功する。しかし、強力すぎる T-1000型の前に3人は追い詰められ、最後の決戦は巨大な製鉄所となる……。
「T3」のストーリーは、メインのタイムラインと「T3」との差異だが、最大の違いは、「T3」では1997年の時点でサラ・コナーが白血病で死んでいる点だろう。ただし、「T:SCC」でも、サラはキャメロンから「ガンで死ぬ」といわれ、それほど寿命は残されていないのかも知れない。劇中でサラが亡くなり、ジョンが未来の人類の指導者として独り立ちする、といった展開なども考えられるだろう。ただし、キャメロンの言葉に従ってサラは病院に検査に足を運んでいることから、もっと長生きすることも考えられる。
「T3」の審判の日は、2004年7月24日
19歳のジョン(ニック・スタール)が、T-1000型をさらに強化した最新の女性型ターミネーターT-X型(クリスタナ・ローケン)に襲撃される日でもあるのだが、スカイネットがその日に覚醒、審判の日が発動、30億の人命が失われるという筋書きだ。また、未来では2032年7月4日にジョン・コナーがT-800型のバージョンアップ版T-850型(シュワルツェネッガー)の襲撃に、懐かしさのあまりに油断が生じて殺害されてしまうことになっている。それを捕獲したレジスンタンスのサブリーダーで、ジョンの未来の妻であるケイト・ブリュースター(劇中の2004年時点ではクレア・デーンズが演じる)が、リプログラムドして2004年に送り込むとしている。
「T1」→「T2」→「T:SCC」→「T4」(新3部作)という流れの劇中の正統なタイムラインと「T3」のタイムラインの差異を紹介しましょう。
■1984年:「T1」
サラ・コナー抹殺を目論み、2029年からT-800型ターミネーターがやって来る。サラのガードのため、カイル・リースもやって来る
■1985年
サラ、男子を出産し、ジョンと名付ける
■1994年:「T2」。
少年のジョン・コナー抹殺を目論み、スカイネットがT-1000型ターミネーターを送り込む。レジスタンスはT-800型のリプログラムド・ターミネーターを送り込む
■1997年8月29日:本来の審判の日
だったが、「T2」のサイバーダイン・システムズ社爆破で未来が変わり、スカイネットの反乱も核戦争も起きない
■1999年8月24日:「T:SCC」。
コナー親子、サイバーダイン・システムズ社のマイルズ・ダイソン殺害容疑で全国指名手配中。ネブラスカ州に偽名で潜伏しているが、ニューメキシコ州に引っ越す
■1999年9月16日:「T:SCC」。
ニューメキシコ州レッド・バレーのジョンの通う高校に、スカイネットがT-888型を送り込む
■2007年:「T:SCC」
コナー親子、キャメロンが1999年よりタイムスリップする
■2011年4月19日
ニューメキシコ州にスカイネットが完成
■2011年4月21日:審判の日。核戦争で30億人が死亡
■2015年
この年にジョンとカイル・リースはスカイネットに捕らえられ、強制収容所に送られる
■2018年:「T4」。
■2029年
劣勢となったスカイネットが打開策として1984年にサラを抹殺すべくT-800型を送り込む。レジスタンスのリーダーのジョンは、部下のカイル・リースを過去に送り込む。
T4の物語は、核戦争後の未来を舞台に、スカイネットと人類の戦いを描いていく。
監督は『チャーリーズ・エンジェル』のマックGがあたり、脚本は『ターミネーター3』のマイケル・フェリスとジョン・D・ブランカトーが手掛ける。撮影は来年初めから開始される見込みで、2009 年夏の“ I'll be back !! ”全米公開を予定している。
核戦争後の西暦2029年、地球では機械軍と人類の抵抗軍が戦っていた。人類の指導者コナーの母親暗殺に失敗した機械軍は、10年後の世界に新型ターミネーターを送り込み、少年時代のコナーを抹殺しようとする。
未来の革命リーダーを抹殺せんがため、近未来の地球から送り込まれた殺人サイボーグ、ターミネーター! 彼は革命リーダー、ジョン・コナーの未来の母となる人物サラを探し出し、殺害するために追跡を始める。だが、そのターミネーターからサラを守るため、一人の革命戦士・リースが未来からやってきた。ガンを片手に次々と殺害を繰り返し、不死身の体で追ってくるターミネーターを相手に、サラとリースは死闘を展開する。
『ターミネーター4』のヒロイン決定?
人気SF映画『ターミネーター』シリーズ4作目のヒロインが決定するかもしれない。
ムーン・ブラッドグッドがシリーズ4作目『ターミネーター・サルベイション:ザ・フューチャー・ビギンズ』(原題)への出演交渉の最終段階にある。出演が決まれば、ブラッドグッドはヒロインである、レジスタンス軍の生真面目な百戦錬磨の女戦士役を演じる。ブラッドグッドは、映画『南極物語』の女性操縦士ケイティ役で知られる32歳のブロンド美女で、実写映画版『ストリートファイター』(仮題)のマヤ役の候補に挙がっている。
『ターミネーター』シリーズ4作目には、すでにジョン・コナー役にクリスチャン・ベイルがふんすることが決まっていて、カイル・リース役にアントン・イェルチン、カイルと友人になるターミネーター型サイボーグの初期版マーカス役にサム・ワーティングトンが演じる。撮影は来月5日から開始され、監督は映画『チャーリーズ・エンジェル』のマックGがあたる。全米公開は2009年夏を予定している。
『ターミネーター』シリーズ1作目と2作目のヒロインのサラ・コナー役のリンダ・ハミルトン、3作目のケイト・ブリュースター役のクレア・デーンズとT-X役のクリスタナ・ローケン、この3人に共通するのはブロンドで、強い眼差しを持った美女であること。ブラッドグッドがヒロインになる要素は十分といえるだろう。
映画「ターミネーター」最新作、米国で撮影が開始
人気SFアクション映画「ターミネーター」シリーズの4作目となる「Terminator Salvation: The Future Begins(原題)」の撮影が5日、米ニューメキシコ州でスタートした。
クリスチャン・ベールなどが出演する同作品の制作費は、推定1億5000万ドル(約157億円)。
公開予定は2009年5月で、米国での配給はタイム・ワーナー(TWX.N: 株価, 企業情報, レポート)傘下のワーナー・ブラザーズが、それ以外の海外配給はソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)傘下のソニー・ピクチャーズが行う。
一方、業界の専門家の多くは、労使交渉のもつれから、7月までに俳優たちがストライキを行う可能性もあると指摘している。
ターミネーター4のT-800役 シュワちゃんじゃなくて似てる?俳優に決定!
2009年5月22日に公開される「ターミネーター」シリーズ最新作『Terminator Salvation: The Future Begins』で、長らく秘されていたターミネーターを演じる俳優の名がついに明らかになった。
The Clinton News-Recordの報道によると、本作のターミネーターである「T-800」を演じることになったのは元ボディビルダーの俳優ローランド・キッキンガー。「T-800」は1、2作目でアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたターミネーターと同じ型番である。
キッキンガーは今月になってから撮影に参加。自分の役に関してこうコメントしている。「(『Terminator Salvation: The Future Begins』で)ジョン・コナーが初めてターミネーターに会うシーンで、コナーは僕が善人なのか悪人なのかわからないんだ。これって、1作目でのアーノルド(・シュワルツェネッガー)のキャラクターと同じだよね。でもこれは基本的に僕の役割。20年前にターミネーターがどのようにして"やってきた"かを立証することになるよ」。
キッキンガーはオーストリア・ウィーン生まれの40歳で、15歳のときにボディビルダーになることを決意。トレーニングを続けながら大学を卒業し、欧州のボディビルダーのタイトル「Mr.Austria」を穫るも1995年、さらなるステップアップのため、所持金わずか500ドルで渡米する。その後俳優に転向し、映画の端役やテレビドラマへの出演を続け、今年「T-800」という大役を引き受けることになった。
オーストリア生まれでボディビルダー出身であることなど、シュワルツェネッガーとの共通点が多く、また声の質も似ているという。キッキンガーの写真はオフィシャルサイトで見ることができる。
クリスチャン・ベール主演「ターミネーター4」の予告編が初公開
「ターミネーター」シリーズ最新作「ターミネーター4(Terminator Salvation: The Future Begins)」の特報映像が初公開された。
「何が起きるかは分かっていた。でも、これは母が警告していた未来とは違う」と、主人公ジョン・コナー(クリスチャン・ベール)が語る意味深なナレーションで始まる映像は、あまり多くを明かしていないものの、スリル感溢れる演出になっている。メガホンを握るマックG監督(「チャーリーズ・エンジェル」シリーズ)の手腕を疑問視するファンたちも、この予告編を見れば安心するかもしれない。
スカイネットやターミネーターに対する革命軍のリーダーとなることを運命づけられたジョン・コナーが、謎の男マーカス・ライト(サム・ワーティングトン)と協力して、人類撲滅を企むスカイネットの心臓部へ乗り込んだところ、人類の生存を脅かすある秘密を知るというストーリー。現在はまだ撮影の真っ最中で、 09年5月22日全米公開を予定している。
『ターミネーター4』日本公開が6月13日に決定、シュワ知事の出演も!?
人気米映画シリーズ最新作「ターミネーター4」(マックG監督)の日本公開が、来年6月13日に正式決定したことが17日、分かった。製作費は280億円、日本公開規模は600スクリーン以上と、シリーズ最大になる。主演はアーノルド・シュワルツェネッガー(61)からクリスチャン・ベール(34)に代わったが、シュワルツェネッガーがワンシーンだけ出演する可能性が高い。
新作は2018年、核戦争によって人類が滅亡した後の物語で、「ダークナイト」でバットマンを演じたベールが、機械と戦う人類のリーダー、ジョン・コナーを演じる。
ニューメキシコ州のアルバカーキスタジオで行われた撮影では、13あるスタジオ全部を使って「ターミネーター4」の撮影が行われた。スタジオは東京ドーム2つ分の広さがある。重要なシーンごとにセットが組まれ、あるスタジオでは人間型ロボット、ターミネーターの組み立てラインがそのまま作られ、異様な雰囲気を出していた。巨大なセットも多く、30メートル以上ある壁を、CG撮影で使うブルーバックの代わりにするため、全面を青色に塗ったスタジオもあった。
実写部分も大規模だ。CGで人間を増やすことができるので、最近では大人数のエキストラを使うことは珍しいが、砂漠の中の爆破シーンでは約100人のエキストラを用意した。空軍からヘリコプターを借りたり、現代の牢獄(ろうごく)シーンでは、実際に刑務所で使われていた監房を持ち込んだ。マックG監督は「スケールの大きくリアルな作品にしたい。CGは補強」と説明した。
同監督は、ターミネーターの物語を着想し「1」「2」のメガホンを取ったジェームズ・キャメロン監督とも入念に話し合った。未来から来た機械と人間が戦う「1」は、アイデアと物語の深みが評判になりシリーズ化された。新作は「1」の雰囲気に近くなる。
シュワルツェネッガーは、カリフォルニア州知事の公務が忙しくなり、続編出演はないとしていたが、マックG監督は「見る人の楽しみを奪ってしまうから言えないよ」とにっこりし、出演を示唆。数カットだけゲスト出演するとみられる。280億円の製作費はシリーズ最高で、ハリウッド映画全体を見ても最大級。日本でも全スクリーン数の2割に当たる600スクリーン以上で公開する。
『ターミネーター4』公開前に5作目の制作開始 - 公開時期も決定
『ターミネーター4』のプロデューサー・デレク・アンダーソンとヴィクター・キュビチェクが既に『ターミネーター5』の制作に着手したようだ。『ターミネーター4』でメガホンを取るMcG監督が、12月11日からドバイで開催中のドバイ国際映画祭で明かしたことを、米『バラエティ』誌が報じている。
2009年5月22日に全米公開、6月13日に日本での公開が決定している『ターミネーター4』は、新シリーズ3部作の第1作目という位置付けがなされている。主役のジョン・コナーを演じるクリスチャン・ベールは、三部作すべてへの出演で契約していると伝えられている。
5作目の公開は2011年になる見通しで、デレク・アンダーソンとヴィクター・キュビチェクは、撮影場所などの詳細は今夏の4作目の公開を待って決定する意向。しかし、バラエティ誌では「積極的な映画スタジオやファン、メディアの反応によってスケジュールが前倒しされる可能性もある」としている。
『ターミネーター4』に、若いアーノルド・シュワルツェネッガーが登場?
ターミネーター4』にアーノルド・シュワルツェネッガーが出演することを明らかにした。出演といっても、現在カリフォルニア州知事を勤めるシュワちゃんが登場するわけではなく、どうやら若いシュワルツェネッガーの映像を映画に使おうと考えているようだ。
「(シュワルツェネッガーが演じてきたターミネーターの)T-800は映画でとても重要な要素なんだ。わたしは今日のアーノルドは欲しくないんだ。若いアーノルドが必要なんだ」と語り、サンフランシスコのILMで若いシュワルツェネッガーを再構築していることを明かした。
マックG監督は、映画『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のように最新の視覚効果技術を駆使して61歳のシュワルツェネッガーを若いころの姿に戻すのか、それとも若いころの映像を加工して映画に使用するのか明らかにしなかったが、映画『ベイブ』『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』で2度のオスカーに輝く視覚効果マンのチャールズ・ギブソンがかかわっているそうだ。マックG監督は、これまでスクリーンで見たことがないようなことを作り上げようとしていると説明したが、どんな形であれ一番待ち望まれていたシュワルツェネッガーの登場はファンにとって大きな喜びであろう。
『ターミネーター4』にシュワちゃん出演!? サラ・コナーも復活!
シュワ知事の出演に関しては本作の製作が発表されたときからネット上で大騒ぎとなっていたが、遂にシュワ知事が出演することがあきらかになった!
シュワ知事の出演部分は物語の後半、主役のジョン・コナーが機械軍<スカイネット>に乗り込んで行き、捕らわれの身となった自身の父親を探しているときだ。一糸まとわぬシュワ型ターミネーターのT-80が現れ、ジョンに襲い掛かってくるという緊迫のシーンである。
「わーっ、シュワちゃ〜ん!すごい!」と思っていると、なんだか何かがちょっと違う。よーく見てみると、シュワちゃんがやけに若い。ん? なんで? というのも、これ本物のシュワ知事が出演したのではなく、カナダのボディービルダー、ローランド・キッキンジャーさんが吹き替えをしており、顔の部分はシリーズ1作目のものをCGで合成して作ったものなのだ。
当初、製作サイドはシュワ知事に正式に出演のオファーをしたものの、公務が多忙なためオファーを断り、デジタルでの出演をOKしたとのこと。しかし、デジタルだからといってがっかりしないでほしい。シュワ登場の際には本シリーズの有名なテーマ曲♪ デデン、デン、デ、デン♪ が今作の本編中ではじめて響きわたり、ファンにとっては涙、涙の垂涎のシーンとなっているのだから!
またシリーズ第3作ですでに亡くなっていたジョンの母親、サラ・コナーが声のみの出演を果たしているのもファンには鳥肌モノだ。サラは息子のジョンのためにスカイネットに支配された未来の世界を予想しテープでメッセージを残している。
「私はサラ、息子のジョンに、お前に何を伝えるべきか決めるのは難しい」などホンモノのサラの声が聞こえてくるのだ。サラはすでに死んでしまっているため出演復活は難しいと思われていたが、声の出演とはなかなか心憎い演出である。
ターミネーターシリーズの日本での興行収入は前作の『ターミネーター3』が82億円、『ターミネーター2』は95億円稼ぎ出しているビッグシリーズだ。洋画不況のこの折、『ターミネーター4』が洋画界の救世主になれるのか注目が集まるところだ。