2008年よりF1に参戦が予定されていたプロドライブは、F1のレギュレーション問題により参戦を見送ることを公式に発表してしまいました。BARホンダ時代やスバルでのWRCの活躍を見ても、プロドライブによるマネージメント評価は高く、F1でも手腕を発揮してくれることを期待していましたが、現段階では難しいようです。少なくとも2008年の参入はなくとも将来的に参戦する意向であると語っています。
プロドライブは元BARチーム代表のデビッド・リチャーズが運営するチームであり、2008年よりF1に参戦する許可を得ていた。FIAは、2006年4月に2008年シーズンからF1参戦を希望する11チームの中からプロドライブを選んだ。しかし、チームとFIAとの間のコンコルド協定によるとプロドライブが来シーズンからF1に参戦できるか否かは未だに不明確である。現在の契約ではF1のコンストラクターは自前のクルマが必要とされており、プロドライブがF1に参戦するためにはシャシーとエンジンを購入しなければならない。
プロドライブからの声明は以下の通り。 「プロドライブは、カスタマーカーとして知られるものでF1に参戦しようと常に考えてきた。私たちのエントリーがこの考えに基づいていたのは周知の通りであり、全てのビジネスモデルもこの前提にのっとっていた」 「この18か月、私たちはマクラーレンとメルセデスからクルマとエンジンの供給を受ける合意を得るために相当な努力をし、新しいパートナーによる資金援助についても同様にしてきた。それ故に、この1年で私たちの計画が周知の事実になってきた際にエントリーに関して土壇場で法的問題に直面してしまったことが非常に残念である」 「この法的問題と新しいコンコルド協定の継続的な遅れは抜本的な変化を示しているため、私たちはプロドライブが2008年のグリッドに着く可能性を現実的に排除しなければならない。しかし、私たちは依然としてF1参入という望みを持ち続け、FIAやFOA、そしてチームによる新しいコンコルド協定がこれを可能にしてくれるかもしれないという点で透明性を与えてくれるだろう。この新しい契約が合意に達したときは、将来的な参入に向けて私たちの計画をどの程度合わせることができるか考慮するだろう」