Kindle 「キンドル」金＄？アマゾン電子ブックプレーヤーを発売！

　
　アマゾン・ドット・コムが１９日に、噂されていた書籍、ブログ、コミック、雑誌、新聞などをダウンロードできる電子書籍用携帯端末「キンドル」を発売しました。これでジェフ・ベゾス最高経営責任者（ＣＥＯ）がＡｍａｚｏｎのサービス開始当初からの夢のひとつが実現したことになります。
　
　このキンドルは、ペーパーバックサイズで薄く軽量で、ネットへ直接接続できる携帯データ通信（ＥＶＤＯ）でを内蔵しているので、アップルのiPhone のように使えます。ネットから一度に最大２００ページをダウンロードして保存できるので、通勤電車で見事な折り目で新聞を読むように、毎朝の新聞の代わりにできるモバイル端末です。端末の価格は４００ドル（約４万４０００円）。
　

　
　「なぜ書籍はアナログ時代の最後の砦なのだろうか」
　
　ジェフ・ベゾス最高経営責任者（ＣＥＯ）は「キンドルに３年以上取り組んでいる。両手にすっぽり収まるようにするのが設計の最大の目標だった。邪魔にならず、読書を楽しむことができる」と説明していますが、確かに日本で発売されてきた電子ブックプレーヤーよりは大柄です。
　
　「書籍はデジタル化の波に決して流されなかった」と同氏は続けた。「それにはきちんとした理由があると私は思う。つまり、書籍は高度に進化し、その目的に非常に適した形式となったため、それを置き換えることは非常に困難なのである」（Bezos氏）
　
　しかし日本で発売されている電子ブックプレーヤーには無い、Sprint's high-speed data network が搭載されているので、この機能を使えば、「ワイヤレスであり、ベッドに横になっていても、また列車に乗っていても、本が読みたいと思えば、１分以内に入手できる」としていますが、日本でも不便に思う毎朝の新聞がマンションなど配達できない場所にあっても、契約だけしてあれば毎朝無線ＬＡＮでダウンロード配信で購読できます。首都圏の通勤時間など、電車内の混雑をよそに見事な折り目で新聞をモバイル化しているサラリーマンの方々を見かけますが、この「キンドル」を使えば、かなりスマートですね。
　
　
　10.3オンス（約292g）で「それはペーパーバックの書籍より軽い」
　
　アマゾンでは、ネット販売で「中身見せ」をしていたように、電子化を進めてきたので、「キンドル・ストア」に用意された約９万冊の書籍をダウンロード利用できます。この中には１００冊以上のベストセラーも含まれる。
　

　
　定期購読料は新聞が月5.99―14.99ドル、雑誌が同1.25―3.49ドル。
　
　通信は多くの携帯電話で使用されているＥＶＤＯと呼ばれる高速通信網を利用するため、利用者にはパソコンは必要ない。
　
さて、このキンドルが日本でも発売され書籍や新聞を電子化する２１世紀の新聞になるのでしょうか？その答えは数年後になると思いますが、このスペックだけみると、日本では難しいかなと思ってしまいます。
　
それは、この機器としてのスペックが、過去にソニーが発売した電子ブックプレーヤー「LIBRIe」とよく似ているからです。もちろんこの「LIBRIe」が2004年に発売されて普及することはありませんでした。
　
ソニーの「LIBRIe」も縦型のボディに6インチ／4階調のモノクロ液晶、600×800ピクセルという解像度など、Amazonの「キンドル」と同じで、日本の書籍に合わせた縦書き文字への対応が必要になります。しかも日本では携帯電話でコミックを読む時代に突入したばかりで、通信機能面では携帯電話にかないません。しかも画面がモノクロで携帯電話よりも本体がかさばり大柄になってしまうので、手軽＆気軽にコミックが読める携帯電話をライバルにするにはスペックが弱すぎます。
　
最低でもカラー化、縦書き対応、そして通信は選べる仕組みが標準で搭載されていないと難しいですね。せめて無線LAN搭載でしょうか。そして週刊ジャンプやサンデー、マガジンやコミックが読めるようになれば、かなり訴求効果はあるのでは？と思います。
　
日本での普及を考えると、集英社、小学館、講談社の３社の協力が不可欠でしょう。目先の金額では動かない大手企業なので乗るかな？？ここを突破できれば、新聞各社も紙媒体と電子化の併用をすすめ、今後５年〜１０年で日本の電子化は一気に普及すると思いますよ。
　

Technical Details
Display: 6" diagonal E-Ink® electronic paper display, 600 x 800 pixel resolution at 167 ppi, 4-level gray scale
Size (in inches): 7.5" x 5.3" x 0.7"
Weight: 10.3 ounces
System requirements: None, because it doesn't require a computer
Storage: 256MB internal (approximately 185MB available for user content); available SD memory card slot supports up to 4GB SD memory cards (SD memory card not included)
Battery Life: Leave wireless on and recharge every other day. Turn wireless off and read for a week or more before recharging. Battery life will vary based on wireless usage, such as shopping the Kindle Store and downloading content. In low coverage areas or in 1xRTT only coverage, wireless usage will consume battery power more quickly.
Charge Time: Approximately 2 hours
Connectivity: EVDO modem with fallback to 1xRTT; utilizes Amazon Whispernet to provide U.S wireless coverage via Sprint's high-speed data network (Check Wireless Coverage)
USB Port: USB 2.0 (mini-B connector) to optionally connect to a PC or Macintosh computer
Audio: 3.5mm stereo audio jack, rear-mounted mono speaker
Content Formats Supported: Kindle (AZW), TXT, Audible (formats 2, 3 and 4), MP3, natively; HTML, DOC, JPEG, GIF, PNG, BMP, MOBI, PRC through conversion
Included Accessories: Power adapter, USB 2.0 cable, book cover, rechargeable battery
Documentation: About Your Kindle Manual; Kindle User's Guide pre-installed on device
Warranty and Service: 1 year limited warranty and service

　
■Kindle Wireless Reading Device (6" Display, Global Wireless, Latest Generation)
■AmazonTOP Kindle 紹介ページ
　
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