漆黒を表現する「種火ゼロ」の実現は、プラズマ方式の弱点を解消する。コントラスト比は現在の測定方式では測定できないレベルに達している。同時に50型で薄さ9mmという超薄型パネル技術を採用したプラズマテレビを2009年以降に発売すると発表した。
予備放電とは、プラズマパネルを高速駆動するために必要な“種火”のこと。パネルの高速駆動に欠かせないといわれていたが、その常識を覆したことになる。 黒が完全に無発光の画素で表現可能になることで、見た目のコントラストが圧倒的に高まることは言うまでもない。コントラストが高まる分、高い階調性を実現する技術も同時に導入されなければ、階調表現の荒っぽさが目立ってしまうが、「種火ゼロ」の実現は、プラズマ方式としてはにわかに信じがたいほど強いインパクトがある。