NASAが17日に、水星に33年ぶりに最接近した探査機メッセンジャーが撮影した水星表面の画像を公表した。NASA水星探査機メッセンジャーは、2004年8月に打ち上げられ、地球や金星の重力で軌道を変えながら水星に向かった。今回、初めて水星の重力で軌道を変えるために最接近した。11年3月に水星を周回する軌道に入る。
メッセンジャーのカメラの解像度は、74〜75年に接近した米探査機マリナー10号の約10倍。米東部時間14日(日本時間15日)に200キロまで最接近した。 その約55分前、1万8000キロほどのところから撮影した写真には、巨大なクレーターがたくさん写っている。中には直径200キロくらいのものもあるという。水星は太陽に最も近い惑星。赤道付近の温度は450度にもなるという。