トレビの泉 真っ赤に染まるハプニングを楽しむ！？

　

　トレビの泉
　
　古代ローマ時代に敷設された水道のひとつであるアクア・ウェルギネからながれだした水は、18世紀につくられたバロック様式のトレビの泉に入る。ニコラ・サルビ設計のこの泉は、中央に重厚な凱旋門がおかれ、その前にギリシャ神話の水神オケアノス像がたち、海馬や半人半魚のトリトンが周囲をかためている。
　

　
この泉に背をむけてコインをなげこめばローマ再訪がかなうといわれており、もう一度コインをなげいれれば、どんな願いもかなうという。

　
　近くにグロバーリズムに抗議する活動家らが作成したとみられるちらしが見つかっているという。犯人とみられる男は、現場に山積みのビラを残して逃走。ビラには「未来派行動２００７」という未確認の組織名とローマ市が現在開催中の「ローマ映画祭」に対し「金の無駄遣い」などと抗議する文面があった。
　

　
　トレビの泉は伊映画「甘い生活」（１９６０年）の水浴びシーンがきっかけで観光名所となり、背を向けて硬貨を投げ込むと、「再びローマに戻れる」との言い伝えでも有名。市は濁った水を浄化。専門家によれば、大理石の彫像などに大きな被害はないという。
　
　
　トレビの泉は一時、通報を受けた地元警察が捜査のために周囲を取り巻いたが、普段とは違う珍しい光景に、観光客らが真っ赤な泉をバックに記念写真を撮影していた。