サイボウズ元社長が米国で起業、「Lunarr」の世界レベルは?Wiki+メールがドキュメント管理のSaaSコラボツールとして登場するのか?
サイボウズ元社長の高須賀宣氏が米国で起業したLunarrが10月2日、初のサービスのアルファ版を公開した。サービスは社名と同じ「Lunarr」で、Wiki型のドキュメント共有の仕組みと、電子メールを使ったコミュニケーションの仕組みを組み合わせたのが特徴。同社は「まったく新しいコラボレーションツール」としていて今後、日米での展開を目指す。 Lunarrが解決を目指すのは電子メールを使ったドキュメント共有の問題点だ。メールにドキュメントを添付して複数のユーザー間でレビューすることは多いが、メール添付のドキュメントとローカルのドキュメントが混じってしまい、バージョン管理が難しい。SaaSで提供されるLunarrはWiki 型のドキュメントと電子メール機能が完全に対になっている。 Lunarrのインターフェイス上ではドキュメントにあるメールタブをクリックするとメール画面が開き、ほかのユーザーにドキュメントを送信できる。といっても、通常のメール添付と異なり、ドキュメントの実体は1つであり、ユーザーはWiki型のドキュメントにアクセスして閲覧したり、編集する形となる。ドキュメントとメールが常に1対1の関係になり、ドキュメント、もしくはメールを見失うことがないようになっている。 Lunarrのプロダクトマネジャー山本勝氏は「ドキュメントが表で、メールが裏のイメージ」と説明する。Wiki型のドキュメントなので複数ユーザーでバージョン管理が可能。メールを送信したユーザーしか閲覧、編集はできず、アクセス権の管理もできる。 ■ https://lunarr.com/