トヨタが新型の中型車「マークX(エックス)ジオ」を発売した。後列シートの空間を自在に変えることができ、1台でセダン、ワゴン、ミニバンの3役をこなせるのが特徴だ。
トヨタが今年、国内投入した新型車としては9車種目。9月中旬以降、毎週1台のペースで新車投入する異例の拡販戦略を進めるが、国内需要の冷え込みが続き、年間販売計画172万台の達成には黄色信号がともっている。 マークXジオ(排気量2.4リットルと3.5リットル)は国内専用モデルで、希望小売価格(税込み)は256万〜333万円。 「ワゴンよりぜいたくに。ミニバンより優雅に。セダンより自由に」を基本設計に掲げ、従来の乗用車の概念を破ってあらゆる需要に対応できるようにした。2、3列目のシートを座席として使えば多人数乗りのミニバンになり、シートを倒して荷台にすれば、室内と荷室が一体のワゴンになる。倒したシートで生まれた空間をカバーで隠せば、セダンのような上質な雰囲気が演出できるという仕組みだ。