NTTドコモが秘策の「iモード」を、携帯電話の専用機能ではなく、JAVAアプリで実現できるソフトをノキアの携帯電話向けソフトウェアプラットフォーム「S60」に提供すると発表がありました。これを使うと iモード が専用携帯電話でなくても利用できるようなるアプリケーションで、ドコモと提携する海外事業者へ提供することで、海外でのサービス利用を仮想的に実現する手段を用意したことになります。
ドコモが今回開発して提供するアプリケーションは、ノキアの「S60(3rd Edition)」でiモードサービスを利用できるようにするもので、ノキアS60対応アプリとして開発されているようです。ドコモからエンドユーザーに提供されるのではなく、ノキアを提供しているiモードサービスを導入する同社提携の海外オペレーター向けに用意される。 このアプリの機能面では、iモードブラウザ、iモードメール、iアプリ、iチャネルと4つの機能が実現できるなどかなり作り込まれているようで、このサービスを選ぶこともできるため、サービスの提供事業者がどのサービスを提供するか、その判断は現地事業者が行なうことができるようです。 このアプリを最初にリリースするのは、ブルガリアの通信事業者であるGLOBLU社が「Nokia 6120 classic」「Nokia N73 Music Edition」「Nokia E65」の3機種を24日付けに発表していて、今回のアプリケーションに対応する。現地では、あらかじめプリセットされた状態で販売されることになるようです。 ドコモでは、「S60は、Symbian OSベースのオープンな携帯電話用プラットフォームで、本アプリによって海外版iモード対応端末のラインナップ拡大が期待できる」としている。なお、日本国内で今回のアプリを提供する予定はないとのこと。 この発表を見て、今後日本国内で販売されるノキア端末にこのアプリが搭載されていれば、海外の端末からもドコモのiモードサービスが利用できる事になり、今後海外製の端末であっても日本国内でW−CDMA通信+Symbian OSベースであれば、すぐにでも実現するかもしれません。 新たな海外iモード対応端末ラインナップの展開について -S60搭載のノキア端末でのiモード利用が可能に-