NASAが開発した「エアロゲル」は、NASAの『スターダスト』計画では、高速で飛ぶ彗星粒子を壊さずに採集するためにエアロゲルのブロックが利用された。そして断熱性を活かして宇宙服にもエアロゲルが使われている。エアロゲルは断熱材としてきわめて優れた性質を持っている。
エアロゲルは、分類としては固体に入るが、非常に軽く、もろい。 空気よりわずかに高い密度しかない。「凍り付いた煙」の異名を持つエアロゲルのブロックは、まるで存在していないかのように実体感がほとんどない。しかし、その能力は秀でていて、断熱、防音効果に優れた性質をもった物質だ。エアロゲルは化学的にはガラスと同じだが、非常に軽い多孔質材料で、空気よりも少しだけ重い。わたあめと雲の中間のような物質を思い浮かべてもらえば想像できるかもしれない。