ツタンカーメンの宝物が1922年英考古学者ハワード・カーターらの発見から85年年を経てツタンカーメン王墓から、王の名が記されたつぼや王の時代の紋章を記した石灰岩など、未発見だった宝物!その壺の中身は…
エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長は24日、エジプトの考古学調査隊が南部ルクソール「王家の谷」のツタンカーメン王墓から、王の名が記されたつぼや王の時代の紋章を記した石灰岩など、未発見だった宝物を発見したと発表した。中東通信が伝えた。
墓は1922年、英考古学者ハワード・カーターらの調査隊が発見、王のミイラにかぶせられた黄金のマスクなど多数のきらびやかな宝物を発掘した。エジプト調査隊は今回、これまでの調査で発掘されておらず、内部に残されていた宝物を発見したという。 つぼの中身について、ハワス事務局長はツタンカーメン王の飲み物の残りや、穀物などの可能性があるとの見方を示している。 エジプトのミイラ、古代女王と判明・専門家「画期的な成果」 エジプトのホスニ文化相は27日、カイロのエジプト考古学博物館で記者会見し、南部ルクソールの「王家の谷」で1903年に発見された女性のミイラがDNA鑑定の結果、古代エジプト第18王朝期のハトシェプスト女王(在位紀元前1503年ごろ―同1482年ごろ)と判明したと発表した。 同国の考古最高評議会によると、エジプトのミイラをDNA鑑定で身元特定したのは初めて。 エジプト考古学者の吉村作治サイバー大学学長は「ミイラ研究にとって画期的な成果」と評価。同評議会のザヒ・ハワス事務局長は「ツタンカーメン王以来、最大の発見だ」と称賛した。 女王はファラオ(古代エジプトの王)の中で数少ない女性で、先例のない権力をふるった。周辺諸国との交易に力を注いだとされる。 ミイラは、ツタンカーメン王の墓を発見したことでも知られる英考古学者ハワード・カーター氏らが王家の谷で発見した二体のうちの一体。