サントリーは、1本100万円(700ml、税別の希望小売価格)のウイスキー「山崎50年」の予約販売を11日から始めた。50本限定。日本のシングルモルトウイスキーの中では最も熟成期間が長く、価格も最高。アルコール度数は53%で、ミズナラ製の樽(たる)の香りが特徴という。05年に最初に販売したときは予約開始翌日に完売した。
これは、サントリーが保有する貴重な日本産ミズナラ樽原酒を主体に酒齢50年を超えるきわめて希少な数樽を厳選・吟味してヴァッティングしたシングルモルト。原酒たちは、今から50年以上前の1950年代前半に、国産大麦を山崎蒸溜所の製麦場で発芽させ、山崎の名水で仕込み、発酵の後、日本の初号ポットスチルで丁寧に蒸溜されたものだ。 「山崎50年」の色はミズナラ樽特有の赤味の濃い琥珀色に輝いており、香りとしては香木の伽羅(きゃら)を想わせる芳香や、乾燥果実の甘酸っぱい香りを含む甘美で豊満な熟成香が、華麗に広がる。口当たりは力強く、滑らかな中に非常に深い味と長い余韻が続く。