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August 18, 2007 space
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国宝が海底に眠るニール号 今から133年前…1874年3月20日

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1874年3月、ウィーン万博に出展した国宝級の芸術品を満載したフランス郵船「ニール号」は伊豆半島沖で沈没してしまいました・・・。今から133年前…1874年3月20日。静岡県伊豆半島沖で、一隻の船が沈没しました。その船はフランス郵船『ニール号』。ウィーン万博(1873年)に出展した、わが国の超一級の美術工芸品を載せたニール号は、横浜港へ向け帰還する途中で嵐に遭い、90余名の乗組員と共に船もろとも海底へと沈没したのです。貨物室には、源頼朝が使用していた太刀や鶴岡八幡宮の最高級蒔絵漆器「北条政子の手箱」などの工芸品や美術品など、国宝級の品々が満載されていました。
 

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 それから約133年後の2004年、沈船発掘で日本を代表する水中考古学者・荒木伸介氏を団長に、ニール号学術調査団(正式名称:伊豆西南海岸沖海底遺跡[沈船]調査研究会)が調査を開始しました。そして海底に埋もれた船体の一部がニール号と断定できる証拠を発見、2005年に正式な遺跡「(伝)ニール号沈没地点」として静岡県に登録されました。その海底遺跡「(伝)ニール号沈没地点」で2007年7月、積荷発掘に向けた重要な証拠固めの一つと位置づけられるアンカー(錨)を2つ発見、ニール号のものとほぼ断定されたのです。
 
 
 番組では、8月3日から5日にかけて大規模に行なわれる発掘調査の一部始終を、海底からの中継録画を交えてお送りします。世界でたった一枚だけ残ったニール号の設計図がついに発見され、日本海底発掘史上空前の規模で「国宝奪還に向けた水中大作戦」が行なわれます。果たして国宝級の芸術品は見つかるのでしょうか?
 
 
 『ニール号』
 
 ウィーン万博(1873年)に出展した、わが国の超一級の美術工芸品を載せたフランス郵船『ニール号』が1874年3月20日、横浜港帰港の前夜、嵐に見舞われ、静岡県伊豆半島沖に沈没しました。乗員乗客90余名のうち、生存者はたったの4人。全長98m、高さ41mもの巨体は、マストの先だけを水面に出して水深37mの海底へ沈みました。
 
 ニール号の悲劇は、国宝所有者の日本にとっても、貨物船所有者のフランスにとっても、大変衝撃的な事件でした。値がつけられないほど価値のある積荷の補償をめぐり、日仏では国際賠償問題にまで発展したのです。
 
 
 これまでの『ニール号』調査
 
 2004年5月。水中考古学の第一人者・荒木伸介氏を団長に、ニール号学術調査団を結成し、地上と海底の両方向から調査を開始。日本、フランスに残る当時の資料や、高性能音波探査機など最先端の機器を導入して、ついに海底に埋もれた船体の一部を発見しました。その後、ニール号と断定できる証拠も発見され、翌2005年に正式な遺跡「(伝)ニール号沈没地点」として県に登録されました。そして、2007年7月、積荷発掘に向けた重要な証拠固めの一つと位置づけられるアンカー(錨)を2つ発見、ニール号のものとほぼ断定されました。
 
 
 海底37mの底に眠る国宝級のお宝
 
 新たな文明国家として動き出した日本にとってウィーン万博は「国威を示す絶好の機会」と位置づけ、明治政府は国内各所よりお宝を集めて出展しました。その中には、鎌倉・鶴岡八幡宮所蔵の源頼朝が使用していた“太刀”、頼朝が後白河法皇からプレゼントされ、妻の北条政子が愛用していた“手箱”など、見事なまでの工芸品、美術品が展示され、西洋に衝撃を与えましたが、ニール号沈没によってその多くが失われました。日本一の大きさと言われた大水晶玉は、奇跡的に浮かび上がり、その後明治天皇に献上され、こよなく愛されましたが、ペアで出展されたもう一つの大水晶玉は海底に眠ったままなのです。
 
 
 大規模発掘作業を海底から中継!!
 
 南伊豆町・吉田浜に指揮・放送本部を置き、小倉智昭、眞鍋かをりが進行ナビゲーターを務めます。海上の発掘現場には前線基地として調査船と支援クルーザーを配置。海底でおこなわれる潜水発掘作業は水中リポーターが克明に伝えていくとともに、海上前線基地の船上からも実況、解説してきます。そして、上空からは空撮ヘリが全容をお伝えします。
 
 
 発掘物が出た場合、前線基地から放送本部までマリンジェットが運搬、放送本部で発掘物の鑑定も行なう予定。
 
 
 水深37mの海底で行なわれる潜水発掘作業は困難の連続。ダイバーたちは一度にたった15分しか潜ることができません。数十名のダイバーが交代で潜水作業をこなす、空前の海底中継。はたして、歴史的瞬間を目撃することができるのでしょうか。
 
 
8月5日(日)16:05〜17:20「海底に眠るニール号の謎」
 

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HOMENews BlogsHistory | August 18, 2007 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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