1874年3月、ウィーン万博に出展した国宝級の芸術品を満載したフランス郵船「ニール号」は伊豆半島沖で沈没してしまいました・・・。今から133年前…1874年3月20日。静岡県伊豆半島沖で、一隻の船が沈没しました。その船はフランス郵船『ニール号』。ウィーン万博(1873年)に出展した、わが国の超一級の美術工芸品を載せたニール号は、横浜港へ向け帰還する途中で嵐に遭い、90余名の乗組員と共に船もろとも海底へと沈没したのです。貨物室には、源頼朝が使用していた太刀や鶴岡八幡宮の最高級蒔絵漆器「北条政子の手箱」などの工芸品や美術品など、国宝級の品々が満載されていました。