フランス南部ニースの市立ジュール・シェレ美術館に5日、覆面の男たちが押し入り、印象派の画家モネ、シスレーらの作品など4点を奪って逃走した。作品の価値が高すぎて被害額は「算定不可能」という。売却も難しいと見られ、捜査当局は目的を測りかねている。
仏の美術館でモネなど4点盗難 覆面男たちが押し入る 盗まれたのは、パリのオルセー美術館から寄託されていた印象派の巨匠クロード・モネの「ディエップ近郊の絶壁」(1897年)、印象派の代表的な風景画家アルフレッド・シスレーの「モレのポプラ並木」(1890)と、同館が所有する16〜17世紀のフランドルの画家ヤン・ブリューゲルの「水の寓話(ぐうわ)」「地の寓話」。 仏ラジオによると、開館中の美術館にこの日午後1時ごろ男ら数人が押しかけ、従業員を脅して絵を外させたという。同館は南仏を代表する美術館で、19世紀に建てられたルネサンス様式の邸宅を利用。ナポレオン3世のコレクションを譲り受け、17〜19世紀欧州の絵画が充実している。
■モネの作品、アメリカ人の手に 11月20日、フランスのルーアンで開かれたオークションで、モネの「ディエップの近くの絶壁」が、40万ユーロ(約5600万円)でアメリカ人によって落札された。作品は、35万ユーロ(約4900万円)から40万ユーロ(約5600円)の間で落札されるであろうと予想されていたため、予想最高額に達したと言える。オークションは、ロシア人とイギリス人2人、そして落札したアメリカ人の競り合いが続いた。この作品は、今回はじめてオークションに出品され、フランスから国外へ出るのも初めてだ。1895年に描かれたもので、ルーアンのカテドラルシリーズと同様な技法が使われている。ロシアのエルミタージュ美術館が、同じような作品を所蔵している。
11月20日、フランスのルーアンで開かれたオークションで、モネの「ディエップの近くの絶壁」が、40万ユーロ(約5600万円)でアメリカ人によって落札された。作品は、35万ユーロ(約4900万円)から40万ユーロ(約5600円)の間で落札されるであろうと予想されていたため、予想最高額に達したと言える。オークションは、ロシア人とイギリス人2人、そして落札したアメリカ人の競り合いが続いた。この作品は、今回はじめてオークションに出品され、フランスから国外へ出るのも初めてだ。1895年に描かれたもので、ルーアンのカテドラルシリーズと同様な技法が使われている。ロシアのエルミタージュ美術館が、同じような作品を所蔵している。