キリンビールは、「一番搾り」の黒ビール「一番搾り スタウト」を2007年9月19日から発売する。ロースト麦芽の香ばしさと、一番搾り製法ならではのやわらかな口当たりや、まろやかなコクが特徴としている。350ml缶と334ml小びんに加え、飲食店向けの7L樽と15L樽もある。
もう毎月のように新作?アルコール飲料が発売されていますが、見た目が今までのビールと同じなので、ビールなのか発泡酒なのか、第3のビールとか第4とか訳判りません。 夏本番が迫り、「第4のビール」戦争が熾烈になってきた。2007年5月23日発売のキリンビール「良質素材」を皮切りに、6月19日にサントリー「金麦」が発売、「ドラフトワン」で第3のビールを開拓したサッポロビールも6月27日に満を持して「W‐DRY」を投入、といった具合に新製品ラッシュだ。新ジャンル市場での新たな戦いがいよいよ本番を迎える。 激戦区の新ジャンルが市場を牽引
いわゆる「第3のビール」といわれる新市場は、05年以降急成長している。07年にはスッキリ系の第3のビールに対して、麦芽由来の飲みごたえを実現した「第4のビール」が登場し、こうした新ジャンルが全体の20%以上に拡大すると期待されている。 第4のビール 「第4のビール」は、「麦芽由来の飲みごたえ」が売りで、「味」にうるさい消費者を中心に、各社商品への期待が高まっているようだ。 キリンビールが市場に放った「良質素材」は、麦をあしらった赤いパッケージで、麦のうまさやクリーミーな泡を前面に押し出している。麦芽の香りを引き立てるアロマホップ100%を使用し、富士の伏流水でつくった大麦スピリッツをブレンドして勝負した。07年5月はこれが100万ケースを売り上げたうえ、「のどごし生」も好調で、同社の第3、第4のビールは2倍以上の伸びを記録した。 キリンの「良質素材」について、市販のビール系飲料を週1 日以上飲むインターネットユーザー400人を対象に、C-NEWS編集部が調査(5月30〜31日)したところ、発売後1週間の認知率は53%で、そのうちの15%が「すでに飲んだ」と答えており、改めて第4のビールに対する注目度の高さがわかる。 キリン「良質素材」とサントリー「金麦」が「コク」を前面に押し出す一方、サッポロ「W-DRY」は「キレ」にこだわった味を打ち出している。ズバリ、第4のビールは「キレ」か、「コク」か――両者が激突する構図となりそうだ。 2社が「コク」を打ち出すのに対し、サッポロ「W-DRY」は他社とは違うキレ味と飲みごたえを併せ持つユニークなポジションで勝負をかける。新ジャンルでは、これまで空白になっていたポジショニングで、新たな顧客を獲得する戦法だ。