小田急電鉄が東京・世田谷区で5月に開業した会員制貸し菜園「アグリス成城」が人気を呼んでいる。高級住宅が多い成城学園前駅そばで、クラブハウスが付き、作業道具は無料で貸してくれて、常駐スタッフのサポートも受けられる本格「都市型菜園」だ。
■クラブハウスはシャワー付き 小田急電鉄が「アグリス成城」を手がけたのは、小田急線が地下にもぐったのがきっかけだった。 騒音対策のため地下線路の上にコンクリートのふたをしたことで、地上に遊休スペースが生まれ、それを菜園に転用したのだ。総面積は5000平方メートルで、300区画に分けた。 「土の深さは約40センチです。土はよく菜園に使われる黒土よりも養分が多い北海道産の軽量土壌がメーン。菜園はイーストガーデンとウエストガーデンに分かれ、木造2階建てのクラブハウスは男女別にローカールームとシャワー室があり、ビールなどが飲めるラウンジも設けてあります」 ■1区画の年間使用料は13万6500円 現在、83区画を個人会員が使っており、借り主は周辺に住む30代以上のサラリーマンが多い。なお借り主の家族ならひとり1000円支払えば、1年間菜園で作業ができ、クラブハウスも使用OK。