携帯電話など個人情報を記録できる端末の普及により、ユーザー世代は、自宅の電話番号や家族の誕生日など単純な情報を記憶する能力が低下していることが明らかになった。 「Puzzler Brain Trainer」誌の依頼により、アイルランドの大学教授ら研究者がこのほど英国人3000人を対象に2週間にわたる調査を行い、結果を13日に発表した。
それによると、回答者の4分の1が固定電話の電話番号を覚えておらず、友人や家族3人以上の誕生日を思い出せなかった人は3分の2に上った。また、これらの数字情報を覚えている率は、ハイテク技術に優れた30代以下のグループの方が、50代以上のグループよりも低かったという。 全体の3分の2のが、大事な日付けを記憶するのに携帯電話などの電子機器を使っていると答えている。 調査を行ったダブリン大学トリニティ・カレッジのイアン・ロバートソン教授(心理学)は「人々は覚えることが多くなった現代社会で、記憶を技術に頼るようになっている」と語った。
J-CASTニュース : 電話番号覚えられない!携帯は「バカ量産」の主犯か 携帯電話の利用が記憶力を低下させる、とする調査結果が2007年夏に相次いで発表された。集中力低下と携帯メールの使い過ぎを結び付ける「メール脳」という批判的な言葉もある。機械の記憶に頼りっぱなしのままで本当に大丈夫なのか。 端末ユーザー世代は記憶能力が低下している? ロイターは07年7月13日、アイルランドの大学教授らが英国人3,000人を対象にした調査結果を報じた。記事では、携帯電話などの端末ユーザー世代は「自宅の電話番号や家族の誕生日など単純な情報を記憶する能力が低下していることが明らかになった」とした。また、回答者の25%が自宅固定電話の番号を覚えておらず、友人や家族3人以上の誕生日を思い出せなかった人は3分の2に上ったと報じた。ダブリン大学教授の「現代社会で、記憶を技術に頼るようになっている」とのコメントも伝えている。 メール多用する中高生の脳波は痴呆と同じ状態? 「ケータイが記憶力低下を招く」は本当なのだろうか。「ゲーム脳の恐怖」(NHK出版)の著書もある森昭雄・日本大教授が2004年に公表した調査結果によると、携帯電話でメールを多用する中高生の脳波が痴呆のお年寄りと似た状態になっていたという。中高生たちは、教科書を10分間以上集中して読めず、簡単な漢字が思い出せないなどの傾向があったとしている。 ある元大学関係者は、授業中にノートをとるためにケータイを使って漢字を探している学生が多いことを明かし、漢字についての記憶が極端に落ちているため「携帯はバカを増やしているのではないか」と話している。 ■ J-CASTニュース
ロイターは07年7月13日、アイルランドの大学教授らが英国人3,000人を対象にした調査結果を報じた。記事では、携帯電話などの端末ユーザー世代は「自宅の電話番号や家族の誕生日など単純な情報を記憶する能力が低下していることが明らかになった」とした。また、回答者の25%が自宅固定電話の番号を覚えておらず、友人や家族3人以上の誕生日を思い出せなかった人は3分の2に上ったと報じた。ダブリン大学教授の「現代社会で、記憶を技術に頼るようになっている」とのコメントも伝えている。 メール多用する中高生の脳波は痴呆と同じ状態?
「ケータイが記憶力低下を招く」は本当なのだろうか。「ゲーム脳の恐怖」(NHK出版)の著書もある森昭雄・日本大教授が2004年に公表した調査結果によると、携帯電話でメールを多用する中高生の脳波が痴呆のお年寄りと似た状態になっていたという。中高生たちは、教科書を10分間以上集中して読めず、簡単な漢字が思い出せないなどの傾向があったとしている。
ある元大学関係者は、授業中にノートをとるためにケータイを使って漢字を探している学生が多いことを明かし、漢字についての記憶が極端に落ちているため「携帯はバカを増やしているのではないか」と話している。 ■ J-CASTニュース