FIAは、マクラーレンが3月から4月の間に「スクーデリア・フェラーリ・マールボロに属する書類と機密情報を未認可で所有」していたと、声明を通じて告発。さらに、その情報には「2007年のフェラーリF1マシンにおいて、設計、操作、構造、検査、テスト、開発、走行に使われた」と思われるデータも含まれていると指摘している。もし、3月ごろからマクラーレンがフェラーリの情報を所有していたことになれば、シーズン前半戦すべての成績に疑いの目が向けられることになる。
F1を統括するFIA(国際自動車連盟)は、現地時間(以下、現地時間)12日、マクラーレンがフェラーリの機密情報を未認可で所有していたと告発する声明を発表。F1界を揺るがすスパイ事件に、新たな動きが生まれた。 FIAは、マクラーレンの行為が国際モータースポーツ競技規則151条に記されている「あらゆる競走に対する興味、モータースポーツ全般に対する興味に不利益となるあらゆる不正行為や活動」に特に触れるものとしている。また声明を通じ、(マクラーレンの)チームの代表者に7月26日の世界モータースポーツ会議での臨時会議の前に出頭するように求めている。もしマクラーレンが有罪なら、その制裁の範囲は懲戒から失格にまで及ぶと思われる。
F1 フェラーリ、スパイ事件の手続きでマクラーレン従業員と合意 停職処分を受けているマクラーレン・メルセデスのチーフデザイナー、マイク・コフラン氏が、要請に応じフェラーリに宣誓供述書を提出することに同意したため、現地時間(以下、現地時間)11日に予定されていたロンドン高等法院での対決は中止された。同日、『ロイター』通信など海外複数メディアが報じている。 フェラーリは、ナイジェル・ステップニー氏(元フェラーリ・テクニカルマネージャー)およびM.コフラン氏を、技術情報の授受の疑いがあるとして告訴。同法廷で10日に行なわれた事前審理の中では、M.コフラン、トルーディ・コフラン夫妻が、フェラーリの所有する書類をコピーし、保管するという“卑劣な行動をした”とするフェラーリ側の主張がなされた。 ジョン・ブリッグス判事はコフラン夫妻に対し、水曜日(11日)の10時30分(グリニッジ標準時9時30分)までにフェラーリへ宣誓供述書を届けるよう命じ、もし彼らが命令に従わなければ審理をさらに進めるであろうと述べており、M.コフラン夫妻側がこの要請に応じた形となった。 10日の法廷では、宣誓供述書に関する審理もあった。本件に関連したイタリアでの刑事訴訟でコフラン夫妻が有罪になるのを避けるためにも、この宣誓供述書の作成が夫妻の権利に影響を及ぼす恐れを夫妻の弁護団が考慮しているという主張が聞かれた。 フェラーリは声明を通じ、M.コフラン氏が「本件と密接に関わる事実について供述をし、フェラーリはこの供述書をイタリアの刑事当局に提出しないことで同意した」とする宣誓供述書を、彼らに提出したと明かした。 声明には、両者によるこの同意はあくまでも手続き上のことに関してのみであると付け加えられ、「したがってフェラーリによってイギリスに持ち込まれたコフラン氏に対する訴訟は、ロンドン高等法院が何らかの裁定を下すという点では継続されていく」と記されているため、事態の収束まではさらなる時間がかかる見通しとなっている。
フェラーリは、ナイジェル・ステップニー氏(元フェラーリ・テクニカルマネージャー)およびM.コフラン氏を、技術情報の授受の疑いがあるとして告訴。同法廷で10日に行なわれた事前審理の中では、M.コフラン、トルーディ・コフラン夫妻が、フェラーリの所有する書類をコピーし、保管するという“卑劣な行動をした”とするフェラーリ側の主張がなされた。
ジョン・ブリッグス判事はコフラン夫妻に対し、水曜日(11日)の10時30分(グリニッジ標準時9時30分)までにフェラーリへ宣誓供述書を届けるよう命じ、もし彼らが命令に従わなければ審理をさらに進めるであろうと述べており、M.コフラン夫妻側がこの要請に応じた形となった。
10日の法廷では、宣誓供述書に関する審理もあった。本件に関連したイタリアでの刑事訴訟でコフラン夫妻が有罪になるのを避けるためにも、この宣誓供述書の作成が夫妻の権利に影響を及ぼす恐れを夫妻の弁護団が考慮しているという主張が聞かれた。
フェラーリは声明を通じ、M.コフラン氏が「本件と密接に関わる事実について供述をし、フェラーリはこの供述書をイタリアの刑事当局に提出しないことで同意した」とする宣誓供述書を、彼らに提出したと明かした。
声明には、両者によるこの同意はあくまでも手続き上のことに関してのみであると付け加えられ、「したがってフェラーリによってイギリスに持ち込まれたコフラン氏に対する訴訟は、ロンドン高等法院が何らかの裁定を下すという点では継続されていく」と記されているため、事態の収束まではさらなる時間がかかる見通しとなっている。
F1 フェラーリ、スパイ事件をめぐり法廷へ F1界に暗い影を落とす最近の「スパイ」疑惑の件で、フェラーリは現地時間(以下、現地時間)10日に、ロンドン高等法院に出廷する見通しとなった。8日、『ロイター』通信が報じている。 フェラーリチーム代表のジャン・トッド氏は、弁護士や独立した立場の専門家らによって行なわれた先週の家宅捜索に続く訴訟により、チャンピオンシップの首位に立つマクラーレンが、いまだ名前が明きらかにされていないシニアテクニカルスタッフを停職処分にする事態へと発展したと指摘。一部の報道により、この人物はチーフデザイナーのマイク・コフラン氏であることが特定されている。 フェラーリは、14年間に渡ってチームに在籍した元テクニカルマネージャーのナイジェル・ステップニー氏を、技術情報の授受の疑いで解雇処分とした。しかしN.ステップニー氏は、M.コフラン氏とともに職を求めてHondaと接触したにも関わらず、イギリスの新聞に対し無罪を主張した。 一方のJ.トッド氏は、キミ・ライッコネンの優勝で幕を閉じたイギリスGP会見の場で、N.ステップニー氏がチームの恥部を漏らすかどうかについて、心配していないと語っている。「笑わせてくれるよ。家族内のことと同じで、本当にいろいろなことが起きる。我々にはいい時期もつらい時期もあったが、隠し通せることなど何もないんだ。この世界では、何かを明らかにすべき場合には、10年も手をこまねいたりはしない。我々は社内に約900名の従業員を抱えているんだ」とも付け加えた。 さらに、今回の事件によって、N.ステップニー氏の友人にして同じイギリス人の元テクニカルディレクター、ロス・ブラウン氏が1年間の休職から復帰する見込みが少なくなることはないだろうと話し、「私は彼(R.ブラウン氏)の代弁をする気はないが、彼は事の顛末を知って非常に悲しんでいる。しかしこのことは彼が将来について下すべき選択に何ら影響するものではないだろう。我々はここ数週間の間に会う予定だ。間違いなくね」との見解を明らかにした。 また、イギリスのコピー店の店員から漏洩情報について内報を受けたとする新聞報道もあるが、「その質問は理解できるが、早々に明らかになるだろう」と語るに留めた。
フェラーリチーム代表のジャン・トッド氏は、弁護士や独立した立場の専門家らによって行なわれた先週の家宅捜索に続く訴訟により、チャンピオンシップの首位に立つマクラーレンが、いまだ名前が明きらかにされていないシニアテクニカルスタッフを停職処分にする事態へと発展したと指摘。一部の報道により、この人物はチーフデザイナーのマイク・コフラン氏であることが特定されている。
フェラーリは、14年間に渡ってチームに在籍した元テクニカルマネージャーのナイジェル・ステップニー氏を、技術情報の授受の疑いで解雇処分とした。しかしN.ステップニー氏は、M.コフラン氏とともに職を求めてHondaと接触したにも関わらず、イギリスの新聞に対し無罪を主張した。
一方のJ.トッド氏は、キミ・ライッコネンの優勝で幕を閉じたイギリスGP会見の場で、N.ステップニー氏がチームの恥部を漏らすかどうかについて、心配していないと語っている。「笑わせてくれるよ。家族内のことと同じで、本当にいろいろなことが起きる。我々にはいい時期もつらい時期もあったが、隠し通せることなど何もないんだ。この世界では、何かを明らかにすべき場合には、10年も手をこまねいたりはしない。我々は社内に約900名の従業員を抱えているんだ」とも付け加えた。
さらに、今回の事件によって、N.ステップニー氏の友人にして同じイギリス人の元テクニカルディレクター、ロス・ブラウン氏が1年間の休職から復帰する見込みが少なくなることはないだろうと話し、「私は彼(R.ブラウン氏)の代弁をする気はないが、彼は事の顛末を知って非常に悲しんでいる。しかしこのことは彼が将来について下すべき選択に何ら影響するものではないだろう。我々はここ数週間の間に会う予定だ。間違いなくね」との見解を明らかにした。
また、イギリスのコピー店の店員から漏洩情報について内報を受けたとする新聞報道もあるが、「その質問は理解できるが、早々に明らかになるだろう」と語るに留めた。