F35 ライトニングII は、アメリカとイギリスが共同開発する第5世代戦闘機。F-22と同様にステルス性能を持つが、スペック的にはF-22に劣る。ただ、開発時点からJSF (Joint Strike Fighter)と呼ばれ、様々なシチュエーションで汎用的に利用できるよう設計されている。通常離着陸型(CTOL)[F-35A]、短距離離陸/垂直着陸型(STOVL)[F-35B]、空母搭載型(CV)[F-35C]が計画されている。
F35はレーダーに捕捉されにくいステルス機能を備えた超音速次世代戦闘機である。 空軍や海軍、海兵隊用の3つのモデルで供給されるが、空軍用は速度と機動性が強調されるのに対し、海軍・海兵隊用は空母や短い滑走路での離着陸が容易な垂直着陸機能(STOVL)などを備えている。
■次世代戦闘機 F35無人化計画 日本導入検討 日本政府が導入を検討している次世代戦闘機F35を開発している米軍需産業大手ロッキード・マーティン(メリーランド州ベセスダ)が、同機を無人航空機(UAV)とする計画を進めていることが分かった。UAV開発を担当するリチャード・オリーア副社長が明らかにした。 F35は超音速の統合攻撃戦闘機(JSF)で、空軍、海軍、海兵隊のそれぞれの仕様で開発が進められ、海兵隊仕様では垂直離着陸機能が搭載される予定。F35は作戦によって有人、無人を使い分ける「ハイブリッド」型になるという。戦争は陸軍から空軍に力点が移っており、実用化すれば、戦争の形態が一変するとみられる。 オリーア副社長は「無人化の要求は日増しに増大し、顧客は自動操縦が可能な無人システムを望んでいる」と、ワシントンで15日に行った記者への説明で述べた。 米国防総省で、兵器開発を担当する防衛高等研究計画局(DARPA)は戦争のロボット化を目指しており、すでに無人偵察機プレデターやこれにミサイルを搭載した攻撃機などを開発。F35は最後の有人戦闘機とみられていた。F35は米英が中心となり、オランダやトルコ、シンガポールなど11カ国により共同開発。現在のF16戦闘機の後継機と位置付けられ、米同盟国への供与が予定されている。 防衛庁はF4戦闘機の後継機種選定で、F35を候補にあげ、今年10月にも調査を開始する方針を明らかにしている。
■F35ライトニングII 日本が情報照会 「FX」選定 米軍高官は14日までに、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)について、米英などが開発中のF35ライトニングIIに関する情報提供を日本政府が正式に求めてくるとの見通しを明らかにした。 これまで「本命視」されてきた最新鋭ステルス戦闘機F22Aラプターは、米議会によって海外への輸出が禁止されていることから、日本側が取得を事実上断念するとの見方を示したといえる。 F35計画の責任者であるチャールズ・デービス空軍少将はこのほど、日本政府が年内にF35の価格などに関する情報提供を正式に求めてくるとの見通しを示した。
F35計画の責任者であるチャールズ・デービス空軍少将はこのほど、日本政府が年内にF35の価格などに関する情報提供を正式に求めてくるとの見通しを示した。
FXの選定対象に絞り込んだなかにも、F22とともにF35も含まれていた。ただ、まだ開発中で生産には至っていないため、未知数な部分もある。
次期戦闘機 米がF35購入を打診 空自、F22困難に 航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の選定を巡り、浜田靖一防衛相が今月1日に訪米した際、ゲーツ国防長官から戦闘機F35の導入を打診されていたことが23日、分かった。会談では、防衛省が最有力候補にしてきた最新鋭のステルス戦闘機F22について、ゲーツ長官が禁輸条項を理由に輸出は困難と説明した。米側がF35購入を強く促したことで、F22の導入は困難な状況となった。 F22は現状では世界最高水準のステルス技術を内包しているため、技術の流出を懸念する米議会の意向で輸出禁止措置が取られている。さらに4月、ゲーツ長官が、現在計画中の187機で生産を終了し、米軍には最新鋭ステルス機で英豪などと共同開発しているF35の導入を推進することを表明していた。 浜田防衛相とゲーツ長官はワシントンで会談。ゲーツ長官が米議会の状況について説明した。この中で、F35の機種名を挙げて、日本側が選定するよう示唆したという。浜田防衛相は「防空能力のしっかりしたものを考えたい」と述べ、F22を選択肢として残す意向を示したが、米側は軍事機密優先という構えを崩しておらず、防衛省では「F22導入が難しいのは間違いない」(幹部)との見方が大勢だ。 防衛省はFX候補として、F22とF35のほか欧州の共同開発によるユーロファイター・タイフーンなど計6機種から選定作業を進めてきた。中でも高度のステルス機能を有し防空能力が群を抜くF22が本命とされていた。F35は1機約90億円で1機約140億円のF22よりも価格が安いが、ステルス性能が劣り、実戦配備は14年ごろの予定となる。
F22は現状では世界最高水準のステルス技術を内包しているため、技術の流出を懸念する米議会の意向で輸出禁止措置が取られている。さらに4月、ゲーツ長官が、現在計画中の187機で生産を終了し、米軍には最新鋭ステルス機で英豪などと共同開発しているF35の導入を推進することを表明していた。
浜田防衛相とゲーツ長官はワシントンで会談。ゲーツ長官が米議会の状況について説明した。この中で、F35の機種名を挙げて、日本側が選定するよう示唆したという。浜田防衛相は「防空能力のしっかりしたものを考えたい」と述べ、F22を選択肢として残す意向を示したが、米側は軍事機密優先という構えを崩しておらず、防衛省では「F22導入が難しいのは間違いない」(幹部)との見方が大勢だ。
防衛省はFX候補として、F22とF35のほか欧州の共同開発によるユーロファイター・タイフーンなど計6機種から選定作業を進めてきた。中でも高度のステルス機能を有し防空能力が群を抜くF22が本命とされていた。F35は1機約90億円で1機約140億円のF22よりも価格が安いが、ステルス性能が劣り、実戦配備は14年ごろの予定となる。