「Pop-Up Hotdog Cooker」日本にも支店があるホットドッグ・チェーン「ネイサンズ」。ニューヨーク・ブルックリンにある本店では毎年、独立記念日の7月4日になると「国際ホットドッグ早食い選手権」が開かれます。小林尊氏をはじめ、日本の挑戦者が活躍していることでも有名ですね。米国でも、スポーツ専門チャンネルの "ESPN" が特集を組む、唯一の食べ物イベントとして、一目置かれた存在です。
ホットドッグはいうまでもなくアメリカ人が一番好きな食べ物のひとつ。特別視されるのも、驚くべきことではありませんな。とある統計によると、毎年1人当たり60本を消費しているといわれ、軽く計算しても1週間に1度は食べている計算ですね……。さらにホットドッグは特に野球の観戦にはかかせない存在。野球好きで知られるセントルイスの人々ならもっと食べていそうな気がする。 実際、セントルイスはホットドッグ発祥の地であるという説もあるのです。なんでもセントルイスで1904年に開かれた世界万博で、アントン・ルードヴィッヒ・フォイヒトヴァンガーという人がソーセージを細長いパンに挟んで売ったのが始まりだということ。彼は、万博にやってきた紳士淑女の手が食べ物で汚れないように、サービスとして白い手袋をホットドッグと一緒に配りました。それが「お土産」として人々に喜ばれ、彼のホットドッグ屋さんはたちまち人気に。 ところでホットドッグ関係の家電といえば、以前に「ミニチュア屋台型ホットドッグ・グリル」をご紹介したことがあります。それがまた、最近発見してしまったのです。アメリカ人のホットドッグ好きを証明するような専用家電を。 前出のグリルは、本当に球場で見かけるような、ソーセージを回転させながら焼くタイプですが、今回の「Pop-Up Hotdog Cooker」はトースターの進化系といったところでしょうか。普通のトースターは横長にパンを入れるポケットが開いていますが、こちらは細長い形のパンとソーセージが入る穴がそれぞれ2つ……。これ1台で具もパンも一度に焼けるってヤツですか、そうですか。 それにしても、どうしてここまで特化するかなぁ? お値段は50ドルほどなんですが、平均的なアメリカ人が1週間に1度は使うとして、果たして合理的なのか、どうなのか? ウォール真木には経済観念も含めて全く判らないので、ご判断は皆様にお任せします……。 ■ホットドッグ専用トースター