約3億5000万年前に絶滅した奇妙な巨大生物はキノコのような菌類の仲間だったと、米国のシカゴ大や自然史博物館などの研究チームが米誌「ジオロジー」の5月号に発表した。約150年前の発見以来、その正体をめぐって論争が続いていたが、「これが最終決着」としている。
「プロトタクスアイティーズ」と呼ばれるこの生物が初めて報告されたのは1859年。約4億年前の地球上に広く生息していたとみられており、高さ6メートル以上もある木の幹のような形をしていた。当初は植物だとも考えられたが、その後は地衣類、藻類、菌類などとする意見が出て、正体ははっきりしていなかった。