全米では公開1週目に1億5540万5412ドルという興行収入を叩き出した超大作だ。日本のタカラ(現タカラトミー)の変形ロボット玩具シリーズがアメリカに渡って“トランスフォーマー”と名づけられ、アニメーションになったものがオリジナル。スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を引き受け、『アルマゲドン』のマイケル・ベイが監督という、2人のヒットメーカーが手を組んだことでも話題となっている。
この夏、最大の話題を集めるであろう超大作が『トランスフォーマー』だ。宇宙から飛来した金属生命体が、地球上のあらゆるテクノロジー機器を侵食。それらが、秘められた目的のために、変身(トランスフォーム)する。
前代未聞の侵略者に対して、人類はいかに戦いを挑むのか……スティーヴン・スピルバーグ(製作総指揮/『宇宙戦争』)とマイケル・ベイ(監督/『アルマゲドン』)が初タッグを組んだ同作は、現在、ポストプロダクションに突入。
すでに、ティーザー予告編などは解禁されたが、完成まで、その全ぼうは謎のベールに包まれたままである。そこで、同作で本格的なハリウッドデビューを果たした新進女優、レイチェル・テイラーを直撃。『トランスフォーマー』ってどんな映画なのか?
マイケル・ベイ監督のコンピュータが、何者かによってハッキングされ、そのコンピュータに入っていた執筆途中の脚本が、不正にダウンロードされてしまったという。「本当に驚いた。ネットサーフィンをしていたら、その日、自分が書いた脚本がアップされていたんだ!」とアレックス・カーツマン氏。
この事件をきっかけに、『トランスフォーマー』の製作スタッフは、それまで以上に秘密の漏洩(ろうえい)に目を光らせることになった。「そうしなければ、映画を観る楽しみが奪われてしまうだろ。秘密を守ることは、僕ら自身の大きな責任なんだ」と語る二人の口調は、真剣そのものだ。
作品の内容については口の堅い二人だが、作品のコンセプトや魅力については、大いに語ってくれた。「ロボットに目が行きがちだけど、彼らと戦い、サバイバルを繰り広げる人間たちにもぜひ注目してほしい」とロベルト。
脚本を書く上でも、ロボットと人間、その比重が常にフィフティー・フィフティーになるよう心がけたという。そうしなければ、観客が感情移入できるドラマが成立しないからだ。また、これまでの“地球侵略系SF”との違いについて、アレックスは「この映画には、悪いやつだけじゃなくて、友好的なエイリアンロボットも登場する。普通はどちらか一方しか登場しないからね」と語った。
最後に「この映画は、今まで誰も体験したことがないスーパーアトラクション。それにユーモアや人間愛も描かれているよ」と『トランスフォーマー』の魅力をアピールした二人。そして、もう1つ見どころとして「ロボットたちの故郷“惑星サイバートロン”の映像は必見だよ!」と教えてくれた。
ONLY ON YAHOO! TRANSFORMERS高画質予告編
『トランスフォーマー』は8月4日より日劇1ほか全国超拡大ロードショー。
『トランスフォーマー』オフィシャルサイト
2007-05-19 11:54:11
驚異の映像『トランスフォーマー』の日本人技術者が製作秘話を明かす!
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、『アルマゲドン』のマイケル・ベイが監督を務めた『トランスフォーマー』がアメリカで公開され大ヒット記録を更新中だが、映画で重要な役割を果たす“変身”の瞬間を作り出したCG技術者に日本人がいる。彼の名は山口圭二さん。
2001年にILMに入り、『MI:III』『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』『スターウォーズ:エピソード2』『ナルニア国物語ライオンと魔女』なども手掛けている。
今回の映画では、変身の瞬間をできるだけリアルに見せることに気を使ったそうだ。
変身のとき、モーフィングという方法を使い、車の部品の形、例えばタイヤなどを“グニャー”と変えて、ロボットの腕にするということもできたが、それだとリアルに見えない。そのため、トラクターがロボットに変身する場合、トラクターをまず空中分解させ、トラクターの部品ひとつひとつをそっくりそのまま宙に移動させ、その同じ部品でロボットに組み立て買えるという手法を使っている。
トラクターには、ねじやタイヤなど、2万部品以上あるので、そのすべてを動かして、ロボットにするには、とにかく大変な作業だったという。また、巨大なロボットを早いスピードで動かし、しかも重量があるかのように見せることも大きな課題だったという。
普通、巨大なロボットが動くと、重量があるため、ゆっくり、ドッシーン、ドッシーンと動くが、それを早く動かすと、軽いロボットに見えてしまうからだ。
いろいろ試行錯誤した結果、重さを出すには、カメラがワイドアングルなったときは、ゆっくり歩かせ、アップになったときには速く移動させたり、スローモーションを使ったりしてごまかすと、大丈夫だということが分かったそうだ。
それでも、ILMには、日本のテレビ局や製作会社によくある“徹夜”はないそうだ。徹夜になりそうな作業は、どんどん人員を増やし、マンパワーで補うからだ。だから、1週間に40〜45時間以上は働かないようなシステムになっているという。
歴史的大作『トランスフォーマー』早くも1億ドル突破でシリーズ化決定!
7月3日の全米公開日、7月4日の独立記念日と、2日連続で驚異的な歴代新記録を樹立した超話代作『トランスフォーマー』が、週末までのオープニング7日間の成績で、既に1億5250万ドルに達する見込みとなることがわかった。
これはシリーズ作品のPART2、3を除くと『スパイダーマン』の1億5162 万2504ドルを破って歴代新記録の数字となる。
既に海外での興行収入も累計で9360万ドルとなっており、全米と併せると2億4610万ドルに達している。なお、全米での興行成績は3億ドル突破ほぼ間違いなしと見られており、早くもシリーズ化が決定した。公開して1週間。今後の成績がどこまで伸びるか期待がかかる。
この夏の超話題作『トランスフォーマー』は、映画界の巨匠スピルバーグと、マイケル・ベイがタッグを組んだ「驚異の映像革命」と言われる超話題作。その映像だけでなく、作り出す成績も映画史上において要注目の作品となっている。
『トランスフォーマー』は8月4日より日劇1ほか全国超拡大ロードショー。
『トランスフォーマー』オフィシャルサイト