日本気象協会北海道支社は20日、21日午前から午後にかけての短時間に気温が急上昇し、体調不良や気分が落ち着かないなどの「気象病」が起こる可能性があるとして、「車の運転や、夫婦げんかに注意を」と呼びかける異例の気象情報を出した。 天気と関係がある病気、これを「気象病」といいます。 寒いと血圧が上がりやすいなど、気温との関係はよく知られていますが、「古傷が痛むと雨」という諺にあるように低気圧が体に与える影響も大きく、 喘息・神経痛・頭痛・リュウマチ・メニエル病・胆石・尿管結石など、また陣痛との関係も知られています。
日本気象協会北海道支社によると、21日は低気圧が北海道の北を通り、前線が北海道上空を通過するため、午前中は全道的に雨が降る。しかし、午後は渡島・桧山地方を除いて晴れ渡り、フェーン現象が起こる見通しという。
気象病とは? 生気象とは天気や気候が我々の生活に与える影響の中から健康や病気に関するものをピックアップした分野で、大きく分けると“気象病”と“季節病”の二つに分類される。 気象病は天気が変わったり、季節の変り目になると体調が崩れたり、それが引き金となって異常を訴える症状を指す。一方、日本の様に四季がはっきり区切られていると、その季節ごとに特徴的に現われる病気がある。それを季節病と言っている。 気象病の代表は、低気庄の接近で痛みの出て来るリュウマチ・神経痛、それに天気の崩れの前に発作が出易い気管支ゼンソクなどがあげられる。また季節病の代表をそれぞれの季節ごとに見ると春は花粉症・五月病、夏は腸チフス・赤痢、秋は気管支ゼンソク・食中毒、冬はインフルエンザ・脳卒中・心臓病などがある。 気象病の中には、雨が降ると頭痛がする、古傷が痛むと言う人が多いが、これらの痛みと天気の関係については諸説があって特定は難しい。 敢えてあげれば一つには急激な温度変化がある。気温の変化が余りにも大きいと、交感神 経が刺激されて自律神経のバランスがくずれ、その結果、古傷が痛んだり頭痛が起きたりする。これに気圧の低下が一役買う。気圧が急激に下がると、軽いうつ状態になって精神が不安定になり自律神経のバランスがとれなくなって古傷の痛みや頭痛が起きる。 その原因は諸説ありますが、気圧低下が組織のむくみやヒスタミンの分泌を促しそれが自律神経のバランスを崩したり、アレルギー反応を引き起こしたりするというのが定説のようです。特に喘息は命にかかわることがあり要注意です。気圧の低下+ヒスタミンにより気道がむくんで空気の通りが悪くなるのに加えて痰などの分泌物が増加し、急激に呼吸状態が悪化すると考えられます。 例えば、戦国時代の日本の歴の流れを変え歴史の流れを変えたと言われる「桶狭間の合戦」で織田信長が奇跡的勝利をおさめたのも、攻撃の直前に戦場を寒冷前線が通過して、それによる強い風雨がバックアップしてくれた為と言われている。私の商売柄から更にそれにつけ加えるなら、信長が熱田の塩田の頭領を通じて前線接近の予報をキャッチしていた事である。 “たかが天気、されど天気”は400年の昔から不変の原則として現代に続いている。信長に限らず優秀な武将が“天気の変化(気象情報)”をビジネスチャンスに生かしていた事は21世紀を生きる我々としても大いに教訓として生かしたい事である。