米海兵隊のコンウェー司令官(大将)は、垂直離着陸が可能な次世代兵員輸送機MV-22オスプレイ(Osprey)10機を9月にイラクへ派遣すると発表した。事故が相次ぎ開発が遅れていた同機の初の実戦配備となる。国防総省で記者会見したキャストロー中将は「MV-22(オスプレーを今後)どこに配置することになるかは、現在検討中」と明言を避けたが、海兵隊はオスプレーを2014年から16年の間に、沖縄に配備する意向を示している。
次世代兵員輸送機MV-22オスプレイ(Osprey)は、回転翼機(ヘリコプター)と固定翼機を合わせた革新的な航空機であるティルトローター機の海兵隊仕様がMV-22オスプレイ(Osprey)となります。 MV-22オスプレイ(Osprey)はこれまで使われてきたヘリコプター、CH-46シーナイトを代替していきます。そのMV-22オスプレイについて、騒音が大きいのではないかとする懸念が広がっているのですが・・・MV-22オスプレイはCH- 46ヘリコプターよりも6倍静かです
では固定翼機形態はともかく、ヘリコプター形態では騒音はヘリコプターと同様ではないか? と思われそうですが、このローターブレードから発生するスラップと呼ばれるBVI騒音は、ローター直径が大きければ大きいほど音が大きくなります。MV-22オスプレイのメインローターは直径11.58mで、CH- 46シーナイトのメインローターは直径15.24m。BVI騒音はCH-46の方が大きくなる要素となっています。両機のローター基数は共に2基、ブレード枚数も3枚と同じです。
MV-22オスプレイ(Osprey)米海兵隊 新型垂直離着陸機 V-22はその要求通りヘリコプターの利点である垂直離着陸と固定翼機の利点である長い航続距離や速さを持ち合わせている。V-22は主翼の両端に大型のローターを装着したターボシャフトエンジンを装備し、このエンジンの角度をかえることによって垂直離着陸を可能としている。エンジンは垂直より少し後方まで向けることが可能で、スピードは出ないが後退飛行をする事もできる。 また、エンジンを前方上方に傾けることによって短距離離着陸を行うことも可能である。ただしV-22のローターは大型であり完全に前方に向けてしまうと地面に擦ってしまうため、ぶつからない程度に傾けて離陸する。そして巡航時にはエンジンを完全に前方に傾けることによって通常の飛行機と同じように飛ぶことが可能である。 V-22の2つのエンジンは互いに離れた位置(主翼の両端)に配置されているため、垂直離着陸時に片方のエンジンが止まった場合、そのままではバランスが取れずに墜落してしまう。これを防ぐため、V-22では2つのエンジンを連結シャフトでつなぐことによって、片方のエンジンが止まった場合でも、動いているもう一方のエンジンによって両方のローターをまわすことが可能となっている。 回転翼機(ヘリコプター)と固定翼機を合わせた革新的な航空機であるティルトローター機のV-22オスプレイは、海兵隊仕様がMV-22となります。 MV-22はこれまで使われてきたヘリコプター、CH-46シーナイトを代替していきます。そのMV-22オスプレイについて、騒音が大きいのではないかとする懸念が広がっているのですが・・・MV-22オスプレイはCH- 46ヘリコプターよりも6倍静かです 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』