UCC上島珈琲から、ルイ15世や文豪バルザックが愛したとされる幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」の再生に成功し、「UCCブルボンポワントゥ(豆)100グラム」として世界で初めて発売する。伝説の宝石が眠る島、レユニオン島(18世紀はブルボン島)で栽培された2000セット限定の完全予約販売で、価格は日本市場最高水準の7350円。4月12日からUCC直営店10店舗とUCCホームページ「いっぴん珈房」にて予約受付を開始する。
ブルボンポワントゥは、生産性が低い上、19世紀初頭にレユニオン島を襲ったサイクロンや干ばつなどの被害で生産は途絶え、「幻のコーヒー」と言われてきた。 その昔、時代を司り、歴史を彩ってきた偉人たちを魅了し、愛され続けていた伝説のコーヒーが存在しました。 その名はブルボンポワントゥ。 18世紀の初頭、フランス国王ルイ15世が寵愛し、文豪バルザックが、こよなく愛した味ともいわれている幻のコーヒー種「ブルボンポワントゥ」。 しかし、今から約150年前に商業生産は途絶え、1942年のわずか200kgという輸出の記録を最後にこの伝説のコーヒー豆は突如世界からその姿を消したのでした。 同社は1999年にレユニオン島の現地調査に乗り出し、島内で約30本の原木を発見。フランス共和国レユニオン海外県と共同で研究開発に取り組んできた。再生に着手してから約8年の歳月を経て、このたびようやく日本に出荷される。 小粒で尖った外観と、フルーティな甘い香りが特長のブルボンポワントゥ。そのカフェインの含有量は、一般的なアラビカ種のコーヒー豆に比べ約半分の0.6%と少なめだ。18世紀のフランスでは、国王ルイ15世や文豪バルザックもこのコーヒーを愛飲していたという。 生豆は、縦に長く、小さいが、密度が高いため、他品種と比べ堅い。さらに、カフェインの含有量が、通常のアラビカ種と比べて、半分以下というのも特徴である。密度が高く堅いので、焙煎が非常に難しい。通常の豆よりも爆ぜづらく、膨らまない。焙煎後は、香りはあまりしないが、粉砕すると他品種より香りが大きい。