午後2時。ピットレーンのシグナルがグリーンに変わった。最初にコースに出たのはトヨタのヤルノ・トゥルーリ。続いて、ジェンソン・バトン、ラルフ・シューマッハ、ニコ・ロズベルグ、スコット・スピード、クリスチャン・アルバース、佐藤琢磨といったクルマガコース上に出て行く。少し遅れてホンダのルーベンス・バリチェロもピットレーンへ。
基本的には、フリー走行で温存したソフトタイヤを使って一発のタイムを出す予選になると思われるが、クルマによってはソフトタイヤをうまく使いこなせず、1周もたせられない可能性もあるため、ハードでアタックするクルマも出てくる可能性がある。いずれにせよ、タイヤ選択が鍵となる予選だ。
開始3分30秒、クリスチャン・アルバースが1分38秒383でターゲットタイムを出す。これはソフトタイヤでのタイム。
開始3分50秒、ロズベルグが1分36秒286でトップタイムを更新。ラルフ・シューマッハが2番手につけている。続いてスピードが1分36秒741で2番手に飛び込んできた。それ以下は、バトンが4番手、佐藤が5番手。
開始4分45秒、リウッツィが1分36秒282でトップ。クルサードが3番手。
開始5分30秒、早くもライコネンが1分35秒138でトップタイムを更新してきた。続いて2番手にマッサが1分35秒340で飛び込む。3番手にはマッサから0.4秒遅れでウェーバーがつけている。
開始6分20秒、午前中のフリー走行でトップだったハミルトンが1分35秒028でトップ。午前中にTカーにエンジンを載せ換えたコヴァライネンは、8番手につけている。
開始8分、アロンソが1分34秒942でトップに躍り出る。これでマクラーレンは1−2。
残り5分、スーパーアグリの佐藤琢磨が17番手でノックアウトゾーンにいるのが気になるところ。
残り3分30秒、佐藤とデビッドソンが最後のアタックのためにコース上へ。
残り2分40秒、ウェーバーが5番手に浮上。
残り2分15秒、ハイドフェルドが1分35秒617で5番手。
残り2分、クビサが1分35秒294で4番手に浮上!
残り1分を切り、中団から下位のクルマガ最後のアタックラップを行っている。
残り30秒、佐藤が14番手に浮上。Q2進出に望みをつなぐ。フィジケラが16番手でQ2進出がぎりぎりの状況。
ここでチェッカーフラッグ。
バリチェロの最後のアタックは19番手で、Q1落ちが確定。クルサードが最後の最後で9番手、ウェーバーが8番手に飛び込んできた。レッドブルは2台ともQ2進出が確定した。これで佐藤が16番手。
ここでQ1が終了。
マレーシアGP公式予選Q1の結果は、1位アロンソ、2位ハミルトン、3位ライコネン、4位クビサ、5位マッサ、6位ハイドフェルド、7位トゥルーリ、8位ウェーバー、9位クルサード、10位シューマッハ、11位ロズベルグ、12位フィジケラ、13位バトン、14位コヴァライネン、15位リウッツィ、16位佐藤。ここまでがQ2進出となる。
Q1で脱落となったのは、17位スピード、18位デビッドソン、19位バリチェロ、20位アレクサンダー・ブルツ、21位アルバース、22位スーティル。
公式予選第2ピリオドはまもなく開始される。
公式予選Q2:アロンソが再びトップ。佐藤、バトンはQ2で脱落
2007年F1世界選手権マレーシアGPの予選は、いよいよQ2のときを迎える。Q2開始直前の気温は34度、路面温度が49℃、湿度50℃と、コンディションはドライで、予選開始時とそれほど変わっていない。
まずコースに出ていったのは、アロンソ。そして、ハミルトン、マッサ、ライコネンといった上位陣が積極的にコースへ出て行く。
チームラジオの情報によると、どうやら雨が落ちてきた模様。上位陣が慌てて出ていった理由はこの雨のようだ。今は、Q2を走る全員がコース上にいる状況。乾いているうちにタイムを出さなければ、Q3進出は望めない。ほとんどのクルマガソフトタイヤを装着しているようだ。
開始3分、国際映像でも、空が暗い部分があるのがわかる。
開始3分30秒、アロンソが
1分34秒057というターゲットタイムを出す。続いてハミルトンが2番手、ライコネンが3番手に飛び込む。ここで出したタイムでQ2の順位が決定してしまう可能性があるので、各車かなりハイペースで走っている。
開始4分、佐藤は12番手タイム。
開始3分20秒、クビサが5番手、ハイドフェルドが6番手。BMWがここでもきっちり上位につけてきている。
上位陣も含め、ほとんどのクルマガ1回目のタイムを出してからもそのままタイムアタックを続けている模様。やはり、雨が本格的になる前にできるだけタイムをかせぐ作戦か。
開始6分、2、3回のタイムアタックを終えたクルマガ一斉にピットイン。コース上は1台もクルマガ走っていない状況となった。
各チームとも、またすぐにクルマをコース上に送り出すべく、懸命の作業が行われている様子が国際映像で流れている。
ここまでの順位は、1位アロンソ、2位マッサ、3位ハミルトン、4位ライコネン、5位クビサ、6位ハイドフェルド、7位トゥルーリ、8位ロズベルグ、9位シューマッハ、10位コヴァライネン、11位ウェーバー、12位フィジケラ、13位クルサード、14位佐藤、15位リウッツィ、16位バトン。
ルノー、ホンダ、レッドブルがノックアウトゾーンにいるという状況になっている。
残り6分、ロズベルグがコース上へ。他のクルマはまだ動かない。
残り2分40秒、ラルフがコースへ。それにトゥルーリも続く。そのほか、6位以下のクルマガ軒並みコース上へ出て行く。1位のアロンソから5位のクビサまではもう走らない様子である。
ここでチェッカーフラッグ。上位5台とロズベルグはアタックを終えてガレージの中。その他のクルマはすべてアタック中。
フィジケラは最後に渾身のアタックをするも12位で順位は変わらず。バトンも15位でQ2落ち決定。佐藤はアタックをせずにガレージに戻り、こちらもQ2落ち確定となった。
残りのクルマも大きな順位の変動はないままQ2が終了。
マレーシアGP公式予選Q2の結果は、1位アロンソ、2位マッサ、3位ハミルトン、4位ライコネン、5位クビサ、6位ハイドフェルド、7位トゥルーリ、8位ロズベルグ、9位ウェーバー、10位シューマッハ。ここまでがQ3進出となる。
Q2で脱落となったのは、11位コヴァライネン、12位フィジケラ、13位クルサード、14位佐藤、15位バトン、16位リウッツィ。
公式予選第3ピリオドはまもなく開始される。
公式予選Q3:マッサが開幕戦の雪辱を果たすポールポジション
2007年F1世界選手権マレーシアGPの予選は、いよいよグリッドを決定するQ3のときを迎える。Q3開始直前の気温は34度、路面温度が52℃、湿度50℃。Q2で落ち始めた雨は、まだ本格的なものではなく、各車ドライタイヤでの走行となりそうだ。
ピットレーン出口に、ハミルトンとアロンソが先頭をきって並ぶ。ハミルトンはハードタイヤ、アロンソはソフトタイヤを装着している。その他のチームのクルマも続々と並び、シグナルが変わるとともに続々とバーンアウトラップへと出て行く。
ハミルトンはハードでバーンアウトラップを走り、アタックラップの直前にソフトタイヤに履き替える作戦か。他のクルマは軒並みソフトタイヤを装着している。
いつも通りのバーンアウトラップの風景が展開されているが、アタックラップまでの間に天候がどう変わるかが鍵となる可能性がある。
開始3分50秒、ロズベルグが早くもピットイン。
開始6分40秒、アロンソがピットイン。ライコネン、クビサ、マッサなど、上位陣が立て続けにピットへと駆け込む。
残り5分30秒現在の順位は、1位アロンソ(1分35秒741)、2位マッサ、3位ライコネン、4位ウェーバー、5位クビサ、6位ロズベルグ、7位ハミルトン、8位シューマッハ、9位ハイドフェルド、10位トゥルーリとなっている。
残り4分15秒、アロンソが1分35秒682で自身のタイムを更新。2番手のマッサとの差は0.2秒。マッサから0.4秒遅れのライコネンは、アタック中にはらんでタイヤをダートに落とした模様で、タイムが伸びない。7番手に沈んでいたハミルトンがここできっちり4番手に浮上。
残り2分、前者が最後のアタックに向けてコース上。
ここでチェッカーフラッグ。ライコネンが、トップのアロンソを上回るタイムでセクター1を通過している。直後にマッサがさらにそれを上回るタイムでセクター1を通過。その後、アロンソがセクター2でベストタイム。トップが互いにタイムを更新しあいながら渾身のアタックを続ける。
マッサはセクター2もベストタイム。ここでライコネンが1分35秒479でトップ。しかし直後にアロンソが1分35秒310でこれを上回る。残るはマッサ。
最後にマッサが1分35秒043でトップ! 全セクタートップタイムをマークし、ポールポジションを確定した。
マレーシアGP公式予選Q3の結果は、1位マッサ、2位アロンソ、3位ライコネン、4位ハミルトン、5位ハイドフェルド、6位ロズベルグ、7位クビサ、8位トゥルーリ、9位シューマッハ、10位ウェーバーとなった。
公式予選
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 F・マッサ フェラーリ 1:35.043
2 F・アロンソ マクラーレン 1:35.310
3 K・ライコネン フェラーリ 1:35.479
4 L・ハミルトン マクラーレン 1:36.045
5 N・ハイドフェルド BMW 1:36.543
6 N・ロズベルグ ウィリアムズ 1:36.829
7 R・クビサ BMW 1:36.896
8 J・トゥルーリ トヨタ 1:36.902
9 R・シューマッハ トヨタ 1:37.078
10 M・ウェーバー レッドブル 1:37.345
11 H・コヴァライネン ルノー 1:35.630
12 G・フィジケラ ルノー 1:35.706
13 D・クルサード レッドブル 1:35.766
14 佐藤 琢磨 スーパー アグリ 1:35.945
15 J・バトン ホンダ 1:36.088
16 V・リウッツィ トロロッソ 1:36.145
17 S・スピード トロロッソ 1:36.578
18 A・デビッドソン スーパー アグリ 1:36.816
19 R・バリチェロ ホンダ 1:36.827
20 A・ブルツ ウィリアムズ 1:37.326
21 C・アルバース スパイカー 1:38.279
22 A・スーティル スパイカー 1:38.415
2007F1マレーシアGPの決勝は、4月8日日曜日、現地時間午後2時、日本時間午後3時にフォーメーションラップ開始となる。