赤外線 盗撮 防止 女子選手を守れ! 赤外線通さないインナー開発女子のスポーツ選手らを赤外線撮影による「盗撮」の被害から守るため、スポーツ医科学の見地からスポーツマンをサポートする会社クレーマージャパンが、赤外線を通さない素材の下着を開発した。同社の外園隆社長は「どこで誰から撮られているかわからない不安から解放され、競技に集中できて成績も向上するのでは」と期待している。
赤外線には普通の布地を透過する性質があり、カメラに可視光線を遮断する器具を装着して撮影すると、衣服を着ていても素肌が写る場合がある。近年、この性質を悪用した者がスポーツの大会や学校の運動会、体育祭などで女子選手や生徒を盗撮する問題が増え、競技団体や学校関係者が問題視していた。 すでに水着ではいくつかのメーカーから赤外線を通さない商品が出ているが、他競技でも使えるウエアを求める声が多かった。同社では、日本学生陸上競技連合から相談されたのを機に製品開発に着手。赤外線を通さない特殊な粒子をコーティングした布地の開発では繊維メーカーの東洋紡、縫製では商社の豊島に協力を得て、2年がかりで製品化した。 「ショットガード」と名付けた製品の第1号はインナーショーツ。下着で赤外線を遮断することにより、その上にチームのユニホームや学校の体操着などを着ても素肌を撮られずに済む。今後も素材の改善や、胸のパッドなど新たな製品作りを目指すという。 外園社長は「撮影されにくい条件を作ることで悪質な撮影をする人が撮りにくくなり、いずれゼロになる一助になれば」と話している。
赤外線透撮(透視)は人の目に見えない赤外線(IR)と人の目に見える可視光線(波長が380nm〜780nm)をコントロールすることによりカメラで透撮(透視)を可能にするテクニックです。