バッファローが発売したシリコンHDD『SHD-U16G』は、容量が国内メーカーでは最大の16GBにもかかわらず、価格は2万171円。実売価格では15000円台で販売してる店もあり、大容量かつ低価格を実現した製品だとして話題を集めている。
シリコンHDDとは、データの保存に大容量フラッシュメモリを採用したストレージ製品です。
従来のUSBメモリ(〜数GB程度)を遥かに上回る大容量フラッシュメモリを搭載し、従来はHDDでしか持ち運べなかった10GB以上の大容量データの保存を実現。パソコンのバックアップなど、大容量ならではの使い方ができる新しいコンセプトの製品です。 USBメモリーだが、HDDとして認識
バッファローは、このSHD-U16Gを“シリコンHDD”というブランドで販売している。実際にパソコンにつなぐとリムーバブルディスクではなく、ハードディスクとして認識されるという。 実はこの製品、構造的には従来のUSBフラッシュメモリーと同じだ。それではなぜ、フラッシュメモリーにしか見えないこの商品がハードディスクとして認識されるのだろうか? 同社広報によると、仕掛けはUSBコントローラーの中にあるデバイスIDにあるそうだ。 「WindowsはデバイスIDを元に接続されたUSB機器を判別します。実は同製品は意図的にデバイスIDをリムーバブルディスクではなく、ハードディスクとして設定しています。これによって、OS側からは“ハードディスク”として見える仕組みになっています」(バッファロー広報) USBメモリーからのブートに対応しないのは少々残念 シリコンHDDは、「大容量化しやすいMLC(マルチレベルセル)というチップを使っていますが、コストを下げるために、特別に新しい技術や素材を導入したわけではありません。SHD-U16Gは、弊社ではフラッシュ“メモリー”ではなく、ストレージとしての位置づけです。どんなものか分かりやすいように、思い切って“シリコンHDD”という名称をつけました。そこで、まずはシリコンHDDというものを認知してもらうために、戦略的な価格設定にしています」 SHD-U16Gは技術的な新しさはないが、デバイスIDを変えるというちょっとした発想の転換で、フラッシュメモリーの手軽さとハードディスクの利便性の両方を取り入れたユニークな製品と言える。16GBで2万円以下という、価格破壊のインパクトはもちろんだが、この点にも注目したい。 ■ シリコンHDD16GBの価格・比較検討はこちら!