4月からケータイから緊急通報をした際に、通報者の位置を自動で取得し通知する「緊急通報位置情報通知」が4月から始まります。ドコモではFOMA「903i」シリーズがGPS測位での位置通知に対応する。
GPSや基地局情報で通報者の場所を特定「緊急通報位置情報通知」が4月からスタート これは2007年以降、3G携帯は原則GPS機能搭載が義務化されたことにから、NTTドコモが、4月1日から対応した機能「緊急通報位置情報通知」を開始する。 そもそも携帯電話の普及が進み、家に固定電話のない若者や家があることや、事故や災害の際に屋外から110番通報や119番通報が急増しているにもかかわらず、固定電話と違い携帯電話では通報者の位置を特定できないことが問題になっていた。 これに対応するため総務省は、「2007年4月以降、携帯電話事業者が新規に提供する第3世代携帯電話端末については、原則としてGPS測位方式による位置情報通知機能に対応する」としていた。これに応じて携帯各社は、緊急通報時にGPSを使って位置を測定、警察や消防などへ通知する機能を端末に搭載した。 実際の運用される「緊急通報位置情報通知」では、携帯電話から緊急通報(110番/118番/119番)が発信された場合、通報者の位置や、駆けつけるべき場所を自動的に受理機関(警察機関/海上保安庁/消防機関)へ通知するシステムなので、むやみに発信者の所在を把握できるものではないが、これが今後犯罪が行われたような場合にも、機能として利用されることは十分に考えられる。これが抑止になるのであれれば、この機能の使われ方もある意味で安心ができるが、不安でもある。 この「緊急通報位置情報通知」は、ドコモだけでなく、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯キャリア3社が2007年4 月以降に対応する。現在のところ位置情報通知は3G携帯のみに義務づけられているため、ドコモではFOMA端末が対応機種となる。 しかし、場所を特定されたくないような緊急通報を行う場合??そんな緊急通報は意味がないとおもいますが、一応解除できる機能としてダイヤルの前に「184」を付加すれば通報者の位置情報と電話番号は通知されないようになるそうです。 でも・・・しかし、当局が人命の保護などが必要であると判断した場合は、「184」を付加していても機関側より位置情報と電話番号を取得することができるようなので、イタ電でしか「184」は使われないと思われます。また、位置情報通知システムが導入された後でも、通報時には必ず口頭で場所や目標物などを伝えるよう協力を求めている。