イタリアの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「受胎告知」が16日、特別展での公開を前にイタリアから東京国立博物館に到着した。
イタリア本国では日本への輸送について、海外へ運搬するには繊細かつ貴重な作品だとして、上院議員などから反対の声が上がっていた。約300人の議員と美術専門家が貸し出し反対の署名を行った。また、同作品を所蔵するウフィツィ美術館の館長も反対を訴えていたが、フランチェスコ・ルテッリ文化相は、作品を貸すことは「イタリアにとっていいこと」だと述べるなど、日本での公開が実現することになった。 特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ — 天才の実像」 - 東京国立博物館 ダ・ヴィンチ単独の制作による最も初期の作品『受胎告知』。 フィレンツェ郊外のサン・パルトロメオ・ディ・モンテオリヴェート聖堂が旧蔵していた本作は、画家の師であった彫刻家ヴェロッキオの工房時代に描かれたとされ、記録等は残っていないが、異論なく真筆であると認められている。この作品の主題『受胎告知』は中世〜ゴシック期より最も多く描かれてきた主題のひとつで、父なる神によって遣わされた大天使ガブリエルが主イエスの受胎を聖母マリアに聖告する場面である。祝福のポーズと共にマリアへキリストの受胎を告げる、神の使者大天使ガブリエル。卓越した表情の描写や画面の構成力、背景の遠近法など、ヴェロッキオの工房時代に描かれた作品とはいえ、画面からは画家の豊かな才能が随所に垣間見れる。
「受胎告知」は、天使ガブリエルが聖母マリアに息子を受胎したことを告げる場面を20代だったダ・ヴィンチが描いた作品。 胎告知(じゅたいこくち)はキリスト教の聖典である新約聖書に書かれているエピソードの1つ。聖告(せいこく)、お告げ(おつげ)、生神女福音(しょうしんじょふくいん)とも言う。一般に、処女マリアに天使のガブリエルが降り、マリアが聖霊によってキリストを身ごもることを告げ、またマリアがそれを受け入れることを告げる出来事。 マリア崇敬の思想を背景として、キリスト教文化圏の芸術作品の中で繰り返し用いられるモチーフでもある。 英語や仏語の Annunciation (また、同じくラテン語に由来する同様の諸西欧語も)は、キリスト教の文脈に限っても、告知一般を指し、必ずしも「受胎告知」だけを示すわけではない(例えば、マリアの死の告知など)。その意味においては、「聖告」や「お告げ」の方が Annunciation の翻訳語としては適切だろう。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 受胎告知
マリア崇敬の思想を背景として、キリスト教文化圏の芸術作品の中で繰り返し用いられるモチーフでもある。
英語や仏語の Annunciation (また、同じくラテン語に由来する同様の諸西欧語も)は、キリスト教の文脈に限っても、告知一般を指し、必ずしも「受胎告知」だけを示すわけではない(例えば、マリアの死の告知など)。その意味においては、「聖告」や「お告げ」の方が Annunciation の翻訳語としては適切だろう。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 受胎告知