2007年の開幕戦を前に、110tものF1機材に埋め尽くされた最初のジャンボジェット機が、メルボルンのアヴァロン空港に到着する。F1管理局によってチャーターされた3機のボーイング747がF1マシンを載せ、機材を載せた最後の飛行機は、オーストラリアGPの1週間前、11日(日)に到着する予定。
F.アロンソ「僕が最初のレースを勝ってもいいかな?」 ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスは、2年連続ワールドチャンピオンのフェルナンド・アロンソと新人のルイス・ハミルトンを新たにチームに迎え、今シーズンを戦う。現地時間(以下、現地時間)9日、間近に迫った開幕戦オーストラリアGP(3月18日決勝)を前に、プレスリリースを通じて両ドライバーが抱負を語っている。 F.アロンソは「新しいチームと新しい車を知るために冬を過ごし、今はとても馴染んでいる気分だし、レースを始めるやる気がわいてきている。いつもオーストラリアでは楽しんでいるし、いい雰囲気のところだから、そこへ行くのも他のチームと比べられるのもワクワクする。 新しいルールだったり、すべてのチームがブリヂストンタイヤで走ることになったり、ドライバーもチームを変わったりと、今シーズンはたくさん新しいことがあって、みんなゼロからのスタートだから、いろいろとかなりおもしろくなりそうだ。僕がアルバートパークで、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスでの最初のレースを勝ってもいいかな? 僕らは必ずや一生懸命にプッシュするよ」と新チームでの初戦で必勝を誓った。 フェラーリ社長「みんな楽観的過ぎ」 フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ社長は、フェラーリが優勝候補として開幕戦オーストラリアGPを迎えるという、ほとんどのライバルたちの意見に賛同していないようだ。 モンテゼモーロ社長はオーストリアの『APA』通信社に、フェラーリのドライバーであるフェリペ・マッサとキミ・ライコネンが今年、最速のマシンを手に入れたという広く受け入れられている説を無視することは不可能だと示唆した。 ラルフ、トヨタ初優勝の目標は捨てず トヨタのラルフ・シューマッハは、自身がF1でトップ3に入るドライバーだと信じているという。
『Bild(ビルド)』紙のインタビューの中で、ラルフは誰もが認める上位2人、フェルナンド・アロンソとキミ・ライコネンに並べるように自身をランク付けした。 BMWザウバーの目標は4位か5位 BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは、2007年F1世界選手権でBMWの最大のライバル、メルセデスベンツを負かすことは期待してないと明かした。
スイスに拠点を置くBMWザウバーのマシンは、間違いなくプレシーズンを通して、F1の伝統的なトップチームとの差を縮めている。それでも、タイセンの表向きの目標は、コンストラクターズ選手権で4位または5位を獲得するにすぎない。
BMWザウバーとマクラーレンは冬季テストで似たパフォーマンスを見せたが、タイセンは『DPA』通信に対して、「今季、メルセデスの期待するレベルはBMWのそれとは違う」と語り、「今年、互角に戦うことはないだろう」と述べている。