アラブ首長国連邦(UAE)からの報道によると、フランスのドバーブル文化相は6日、UAEの首都アブダビに建設予定の美術館が「ルーブル・アブダビ」を名乗り、パリのルーブル美術館から美術品の大量の貸与を受けることを認める契約に、アブダビで署名した。 この契約に基づき、ルーブル美術館はルーブル・アブダビに対し、開館から10年間美術品を貸与し、美術館のコレクションや学芸員の養成に協力する。仏メディアによると、契約額は10億ユーロ(約1500億円)規模。
フランス文化大臣ルノー・ドヌデュー・ヴァーブル(Renaud Donnedieu de Vabres)氏は3日、アラブ首長国連邦の首都アブダビ(Abu Dhabi)にルーヴル美術館別館を建設する計画に合意する予定だと発表した。 ■2012年建設予定プロジェクト 仏当局は、同計画についてこれ以上述べることを避けたが、ル・モンド紙は、このプロジェクトによってフランスは最大7億ユーロ(約1100億円)の利益を得ると報じている。
フランス国内では議論を呼んでいる同計画だが、別館はサアディヤット島の「カルチャー・ディストリクト」と称された地区に2012年建設予定で、設計は仏建築家のジャン・ヌーベル(Jean Nouvel)が手掛ける。この地区にはその他4つの文化施設が共に創設され、ドバイに続く高級リゾート地として観光地化される予定だ。
契約期間は10年間で、毎年アブ・ダビが支払う1億5千万ユーロ(約230億円)で、年に4度の展示会をフランスが提供する。展示品はルーヴル美術館を含め、フランスの主要な美術館から提供される。
さらに、2億ユーロ(約300億円)を支払うと10年間美術品を展示し続けることができる。 ■長期的なプロジェクト進行 ルーヴル美術館の名を使用する権利は20年間有効とされており、この期間中、同首長国の投資額は2億〜4億ユーロ(約300〜600億円)に上ると、ル・モンド紙は予測している。経営管理を担うのは、フランスの海外美術館担当局が行うとも伝えられており、その費用は7千万ユーロ(約105億円)にのぼる。
またアブ・ダビは毎年、4千万ユーロ(約60億円)の投資をし、契約が切れた後、いずれは自国のコレクションで美術館の展示が可能となるよう見通しを立てている。 ■魂を売ったと批判の声も ニューヨークのグッゲンハイム(Guggenheim)美術館をモデルにしている同プロジェクトだが、フランス国内では大きな議論を巻き起こしている。美術館館長、学芸員、美術史学者らを含む、約4650人の人々が抗議文書に著名しているという。
反対側の意見としては、誇り高きルーヴルが利益と引き替えに「魂を売った」という非難の声や、同プロジェクトによって毎年ルーヴルを訪れる約700万人の観光客がアブ・ダビに搾取されると懸念する声があがっている。
しかしながら、ルーヴル美術館館長のアンリ・ロワレット(Henri Loyrette)氏は、同計画がフランス文化を世界に伝え、同国美術館に多大な利益をもたらすであろうと、見解を示している。 ガラパゴス・ケータイ?と言われるが「ドバイ・ケータイ」の方がピンとくる! ドバイに常に太陽向き?ひまわり見たいな!積木ビルが2010年出現!? ルーブル・アブダビ?「砂漠のルーブル」ドバイに世界的な美術館を建設 ドバイ 世界一が揃う街に行って見たい…観光ツアーを探す旅!? バーレーンF1観戦に行きたい!でもなぜかツアーが無い・・・ ドバイ F1サーキットに人工スキー場、世界最大のショッピングモール F1サーキット ドバイに建設決定