欧州宇宙機関(ESA)の彗星(すいせい)探査機「ロゼッタ」が、火星の大気層を鮮明に撮影することに成功した。彗星探査機ロゼッタがとらえた火星の大気。層をなした構造がくっきりと見える。
火星の北極付近の明け方を撮影し、特殊なフィルターで加工。すると大気の最上層に、薄く広がる雲のような構造がくっきりと浮かび上がった。
ロゼッタは2004年に打ち上げられた。14年に彗星「チュリュモフ・ゲラシメンコ」に着陸し、彗星の化学物質などを調べる予定。その途上で、火星に近づき、大気を撮影した。