USで人気のファッションドール「BRATZ:ブラッツ」日本のラブ&ベリーと同じコンセプトの等身大のファッション・キャラですが、米心理学会は、女性のルックスのよさやセクシーさを訴えるメディアや広告が、少女らの心身に悪影響を与えているとの研究報告を発表しました。メディアにはテレビや映画のほか、歌詞、おもちゃのイメージなども含まれる。
コロラド大のトミーアン・ロバーツ教授(心理学)らが、過去1年半の関連する300の調査・研究を分析してまとめた。ロバーツ教授らは、メディアや広告によってもたらされるイメージにより、少女らは自らを性の対象物と考えるようになると指摘。摂食障害や自己嫌悪、鬱病(うつびょう)などの原因になりうるという。
報告はまた、人形の衣装にミニスカートや網タイツ、羽毛のボアなどを使うのも問題と指摘。人気のファッションドール「BRATZ(ブラッツ)」の名前をあげ、「(音楽専門局)MTVのビデオクリップほどではないが、4−8歳の子どもが対象であることを考えれば影響は無視できない」としている。
ブラッツを製造しているMGAエンターテインメントのアイザック・ラリアン最高経営責任者(CEO)はこれに対し、「ブラッツの衣装は米国の少女たちが普段着ているのと同じもの。キャラクターは漫画的で人間とは思えず、指摘される影響は考えられない」と強く反発している。 ブラッツ http://www.bratz.com/