NTTアドが、個人が発信するブログやSNSなどのCGM(Consumer Generated Media)から必要な情報を検索・抽出・分析し、マーケティングレポートとして提供するサービス「CGM Watch」を、NTTデータと共同で開発、提供することを発表しました。 話題は数値か出来ると思いますが、感性まで分析することができるものなんでしょうか??
このCGM Watchは、20年にわたって開発されたNTTデータの日本語意味理解エンジン「なずき」を応用したマーケティングサービス。 ブログ記事などを文章レベルで把握することによって、書き手の感性や商品・サービスに関する評価を、人間により近いレベルで抽出することが可能になったそうですが・・・その人によって同じ話題でも受けとる意味や感覚は違うと思いますが、これを単に均一化するだけなんでしょうか? ブログ記事の収集については、ブログ検索エンジン「AccelaNavi(アクセラナビ)」から情報の提供を受ける。従来の分析エンジンが行っている商品名などの単語の出現頻度だけではなく、そのブロガーが商品を購入しているか否かを把握したり、好意的・否定的なのか、といった書き手の感性を最大81種類に細分化してレポートができるそうです。 こうした分析は、単語と単語の関係から文章の意味や感性を表す360億パターンの知識と、これらを高速に照会する「なずき」独自の技術によって実現しているとのことですが、人の感性は81種類に分類できるということなんですかね。 また、CGM Watchは、自発的に書かれたブログ記事をベースにしているため、調査する側のバイアスを受けない消費者の本音を容易に引き出せることも、大きな特長の1つとしているそうですが、自発的か企業から金銭を受領して書いているか判断できる?これも疑問です。 NTTアドでは「商品・サービスに関する評価」「キャンペーン評価」「風評調査」などの利用において、調査期間、解析の深度、データの統計処理方法は、要望に応じて柔軟に対応するとのことで、要するに効果効能を課題に謳ったマーケティングツールということで、科学的なものではないのでしょう。 NTTアド:CGM Watchニュースリリース(PDF) http://www.ntt-ad.co.jp/release/20070213/20070213.pdf