オランダにあるスパイカーF1チームは、ナショナルカラーのオレンジを身にまとった2007年用F1マシンスパイカーF8-VIIとドライバーの発表を行った。今季からフェラーリ製のエンジンを搭載するスパイカーはフェラーリのBチームとも呼ばれている。昨年から残留のクリスチャン・アルバースに加え、昨年の全日本F3チャンピオン、エイドリアン・スーティルがレースドライバーに加入。そしてスーパーアグリF1と2重契約でもめているギード・ファン・デル・ガルデもサーキットに姿を現した。
マネージング・ディレクター兼チーム代表のコリン・コールズは、今年がチームにとっての過渡期であることを予想し、シーズン序盤は信頼性とパフォーマンスの改善に焦点を当て、シーズン後半に向けて開発が進んでいるBスペックカーの登場を前に前進を図ろうとしている。 昨年のM16からは、ノーズがかなりスリムになり、サイドポンツーンも現代のトレンドにそって丸みを帯びた形状となっている。昨年途中からチームに加入したデザイナー、マイク・ガスコインがその手腕をいかに発揮したのか注目される。 「シーズン序盤はチームにとってチャレンジングなものになることはわかっている。しかし、スパイカーがもたらす安定性により、我々は正しい方向に向かい、今はそれに集中しているよ」と、コールズは語った。 「スパイカーが企画作業を行いたいことは理解しているし、我々はチームを向上させるための変化にすでに備えている。その第一歩は、テクニカルチームを率いるためにマイク・ガスコインを迎え入れたことであり、我々が望む方向へ導いてくれるだろう」 先週、スパイカーF1チームが発表したテストドライバーのラインナップにギード・ファン・デル・ガルデがチームのテストドライバー兼金曜日ドライバーとなることを発表したが、これはサプライズであった。ファン・デル・ガルデは、スーパーアグリのテストドライバーとしてヴァレンシアにいたからだ。 チームはさらに、ギード・ファン・デル・ガルデとスーパーアグリF1チームとの間の契約は、2007年1月23日に契約承認委員会へと提出済みであることを明らかにした。