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February 5, 2007 space
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衛星画像でMSの著名科学者を捜索!有志が参加呼びかけ

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マイクロソフト勤務の著名計算機科学者Jim Gray氏が行方不明になっている。1月28日に自分の所有する40フィートのヨット「Tenacious号」でサンフランシスコを出港。その晩に帰宅予定だったにもかかわらず帰宅しなかったことから、家族により捜索願いが出された。有志が最新の人工衛星画像を使用した人海戦術による前代未聞の捜索活動を開始して、参加者を募っている。
 
 あなたのPCパワーとインターネット、そして情熱が彼を救いだすかもしれない。
 

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 米国沿岸警備隊が地元のカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州から支援を受けながら、好天候の中で合計13万2,000平方マイルを捜索したが、今だに何の手掛りも得られていない。
 
 この事態に、有志が結集して、GoogleやMicrosoftに人口衛星画像を提供しているDigital Globeからの協力を得て、人工衛星を2月1日午前にサンフランシスコ沖に移動させて最新の衛星画像を撮影。Digital Globeはこの衛星画像を一般公開することに同意。2月3日にはNASA ER-2による画像も加えられた。
 
 
 計算機科学者たちはこれらの画像を小さく分割してAmazonの「Amazon S3ストレージサービス」に保存。人海戦術によってTenacious号を発見するために「Amazon Mechanical Turk」サービスを使用することにした。
 
 
 参加者は、1枚の衛星画像の調査を任され、そこに何かが写っていれば印を付けて報告することが求められている。人命がかかっており、保守的に作業を行なう必要があるため、疑わしいと思った画像にはすべて印を付けるよう求められている。
 
 
 この作業は人海戦術による捜索を依頼しているが、参加者の中にはさまざまな画像処理的工夫を行なって捜索しようという動きも出てきつつある。
 
 
 Amazon Mechanical Turkによる捜索参加募集ページ(英文)
 http://www.mturk.com/mturk/preview?groupId=J0XZ58STDWJZ5QY4F9M0
 Microsoft Researchによる捜索状況に関する情報ページ(英文)
 http://research.microsoft.com/news/featurestories/publish/Gray.aspx
 
 

 行方不明になったMSの著名研究者Jim Gray氏の組織的捜索、中断が決定
 
 米Microsoftの著名研究者であるJim Gray氏の家族と友人たちは16日、行方不明となっている同氏の組織的な捜索を中断することを決定した。

 Jim Gray氏は大規模データベースの専門家で、“衛星画像による地図サービスの父”とも呼ばれる。また、計算機科学のノーベル賞とも言われるACMチューリング賞の受賞者でもある。

 Jim Gray氏は1月28日、自分のヨットでサンフランシスコ湾に出港した後、予定時刻に帰港しなかったため、米国沿岸警備隊などによる大規模な捜索が行なわれていた。

 今回の組織的捜索の中断の決定は、米沿岸警備隊が情報を最大限に分析した結果、現在捜索が終了している海域の外にヨットが出た可能性は低いと判断したためだ。この海域では沿岸警備隊だけでなく、Jim Gray氏の友人や、この海域の最新の衛星画像によるインターネット上での人海戦術による捜索も行なわれていた。

 その結果、情報が得られなかったため、今後捜索を続けても新しい情報は得られないと判断された。Jim Gray氏の家族は個人的には情報の収集を継続し、新たな情報が入れば調査が行なわれることになっている。


 
 
 行方不明の冒険家を衛星画像で探す試み、米ボランティアグループ
 
 世界記録を複数保有する著名な冒険家が、米国ネバダ砂漠付近で行方不明になっている問題で、ボランティアグループが衛星画像を分担して精査することによって、彼を探そうという試みが始まった。

 行方不明になってるのは、米国の著名な冒険家Steve Fossett氏だ。同氏は世界で初めて無給油で世界一周飛行したほか、気球で世界一周を成功させた世界初の人物として知られている。自家用機でネバダ砂漠付近を飛行中に行方不明になり、帰還しなかったことが3日に明らかになり、当局による捜索が続けられているが、いまだに何の成果も得られていない。

 こうしたことから、複数のグループが行方不明になった付近地域の衛星画像を無償で提供。これを小さく分割して、インターネットで希望する参加者すべてが捜索活動に参加することができるようになった。この仕組みにはAmazon Mechanical Turkが使用されている。

 捜索活動では、256×256ピクセルの画像に飛行機の機影もしくは残骸が写っているかどうかを目視で確認する。これは実際の面積では85平方メートルに相当し、もし飛行機がそのままの大きさで写っていれば幅30ピクセル、長さ21ピクセルで写るはずだとしている。もしそれらしき画像があれば、 Amazon Mechanical Turkの仕組みを通して報告することができ、その情報を元に専門家のグループがさらに調査を進める。グループでは1枚の画像を5人から10人が精査することによって見落としを防ぎたい考えだ。

 グループでは、この付近の衛星画像をGoogle Earthで見られるようにしている。Amazon Mechanical Turkの該当ページからKMLファイルをダウンロードし、Google Earthに読み込んでから、該当する座標に飛ぶことによって該当地域を見ることができる。

 衛星画像を使って行方不明者を捜索する活動は、米Microsoftの研究者Jim Gray氏が行方不明になった際にも用いられたが、結果として同氏を発見することができなかった。今回の挑戦でも、Fossett氏の行方や生命を案じるのはもちろんのこと、衛星画像を使った捜索活動の試みが成功を収めることができるかにも注目が集まっている。


 ■URL
  Amazon Mechanical Turkの該当ページ(英文)
 

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HOMENews BlogsInternet | February 5, 2007 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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