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February 5, 2007 space
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「Windows ReadyBoost」は3倍速い?その効果と対応製品は?

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Windows Vistaに搭載された新機能「Windows ReadyBoost」はで、外部メモリー(フラッシュメモリはUSB2.0対応メモリやSDカード、CFカード、メモリースティックなど。)をキャッシュとして利用できる。ただしUSBリーダー経由やUSB1.0と1.1では動作しません。そのほかの条件としてはリード速度がランダムアクセス時に2.5MB/s以上、ライト速度が1.75MB/s以上というのがあります。つまり読み書きの速度が重要というわけ、これで3倍速い?いえいえ3倍のメモリーが必要だそうです。
  

readyboot07020401.jpg

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 Windowsを快適に動かそうと思うとメモリを増設するのが一番手っ取り早いわけですが、ノートPCの場合はメモリ増設は費用面で敷居が高いのも事実。
 

readyboot07020402.jpg

 
 Windows VistaではUSBメモリなどのフラッシュメモリデバイスをそのままシステムメモリにする「Windows ReadyBoost」という機能が搭載されています。USBメモリがそのまま拡張メモリになった・・と昔考えたことがありますが現実になるとは・・MS社員も同じこと考えていたんですね。
 
 「Windows ReadyBoost」というのはフラッシュメモリを利用するキャッシュ技術なので、ハードディスクに対するランダムアクセス速度が8〜10倍になるそうで。また、ハードディスクの動作が停止することによってバッテリー動作時間が向上するらしい。
 
 マイクロソフトが公開している資料によると、フラッシュメモリ内にキャッシュが保存される際には2分の1の容量になるように圧縮され、AES-128によって暗号化されているとのこと。複数のフラッシュメモリが使用可能な状態ではそのうちで最もパフォーマンスが高いものを選ぶようになっているようです。
 
ReadyBoostを有効にするには256MB以上の容量が必要
4KBランダムリードで2.5MB/s、512Kランダムライトで1.75MB/sの速度が必須
4GB以上のフラッシュには未対応(FAT32の制限から)
最低でも物理メモリ以上の容量をキャッシュとして確保すべき
しかし、物理メモリの2.5倍以上に増やしてもあまり効果はない
同時に2つ以上のデバイスでReadyBoostは有効にできない
USBメモリー以外にもSDやCFカードでもOK
ただし、USB2.0やPCIExpressなどの内部バスに接続したときに限る
外部のカードリーダーには未対応

 
 このキャッシュサイズは最小230MB、最大4GBとなっており、推奨値はメインメモリと1:1の比率に設定すること。1GBのメインメモリがある環境であれば1GBのフラッシュメモリをまるごと「Windows ReadyBoost」として使用すればよいらしい。最高にパフォーマンスをたたき出すにはメインメモリの3倍の容量が求められ、例えば1GBのメインメモリを積んでいる環境であれば、「Windows ReadyBoost」として3GBのフラッシュメモリを割り当てればベスト、とのこと。
 
 また、この「Windows ReadyBoost」は安全第一に設計されており、使用中に突然このフラッシュメモリを抜いても問題ないように設計されているとのこと。その代わり、動作速度は下がります、当然ながら。
 
 ちなみにReadyBoostのメリットは体感速度の向上だけではない。ReadyBoostによってHDDへのアクセスが減ればHDDの騒音や発熱の低減につながり、HDDの寿命延長にもつながる。もちろんフラッシュメモリーにも読み書きによる寿命はあるが、最近はフラッシュメモリーの値段もかなり安くなっているので、ダメになったら交換する、ぐらいの感覚で使えばいいだろう。
 
 なお、「Windows ReadyBoost」対応のフラッシュメモリ製品にはWindows Vistaのロゴを販売時に付けることが許可されるようになっており、Driver Test Managerというのを使ってテストして合格すればよいようです。
 
ReadyBoostの仕様と制限
ReadyBoostの原理や仕様については、
こちらのサイトが詳しいです。
http://blogs.msdn.com/tomarcher/archive/2006/06/02/615199.aspx
http://blogs.msdn.com/tomarcher/archive/2006/04/14/576548.aspx
要約するとこんなかんじです。

こちらのページに翻訳もあります(2007年2月4日追記)。
http://blogs.msdn.com/shintak/archive/2007/02/01/ready-boost-q-a.aspx
 
 デスクトップPCの場合には、十分なメモリー容量が確保できている場合には、ReadyBoostは、体感速度的にも費用対効果があまり発揮されないため、ノートPCなどあくまでもメインメモリーを増設できない場合の補助的な手段と考えましょう。
 
 しかも本当に効果があるのは、PCに搭載したメモリーの3倍でしかも4GBまでの制約条件が付きます。。搭載メモリーが1GBの場合、3GBの外付けメモリーをこの「Windows ReadyBoost」に割り当てることを考えると、費用対効果は微妙ですね。。
 
 
ハギワラからReadyBoost対応のExpressCard フラッシュメモリ

hsc_hex-s1gj.jpg
  ハギワラシスコムがWindows Vistaの新機能ReadyBoostにも対応したExpressCard /34型のフラッシュメモリ「ExpressCard(TM)フラッシュメモリ」シリーズを発表、12月20日から発売するとのこと。
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HOMENews BlogsDevice | February 5, 2007 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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