ブリヂストン・モータースポーツは、BMWザウバーの依頼により2月4日にスイスのサンモリッツで行われる「White Turf horse racing」イベントで、限定版であるF1用ポテンザ・スノータイヤをBMWのF1.06マシンに履かせてデモンストレーションランを行うことになった。
BMWザウバーF1チームは、チームのスポンサーであるクレディ・スイスの依頼を受けてデモランを行うことになった。クレディ・スイスはこのイベントのメインスポンサーであり、今年はこの国際的な競馬イベントの100周年記念となる。 BMWザウバーのF1.06マシンが走ることになっている特殊な環境に対応するために、東京のブリヂストン・モータースポーツ・テクニカルセンターで作られたF1用スノータイヤは前輪が420個、後輪が588個のびょうが付いている。1セットのタイヤに計2016個のびょうを付けるため、2人の技術者が16時間かけて作り上げた。 同様に、サンモリッツの凍り付いた湖で行われる競馬では、蹄鉄に4つのびょうが付けられ、前足と後足の靴にゴムプレートが利用されるという。 タングステンで作られ、アルミニウムで覆われたこのびょうは、氷や厚く覆われた雪の上で信頼性の高いグリップを示し、夜には−15℃まで冷え込むこの地での状況を想定して作られている。